日本に初めて英語を教えた歴史上の人物といえば?

画像はイメージ( Ian Lamont / Flickr

今や世界中で多くの人が話している英語。

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ではここで問題です。

日本で初めて英語を教えた外国人教師は誰でしょうか?

A. ラナルド・マクドナルド
B. ウィリアム・アダムス(三浦按針)
C. ジョン万次郎
D. ペリー提督

正解は… A. ラナルド・マクドナルド

幕末の日本に密かに上陸し、日本人に初めて本格的な英語教育を行った外国人教師が、ラナルド・マクドナルド(Ranald MacDonald)です。

ラナルド・マクドナルドは1824年、アメリカ合衆国オレゴン州出身です。

父はスコットランド系、母はネイティブアメリカン(チヌーク族)という混血の人物でもあります。

幼いころから日本という未知の国に強い関心を抱いていたと言われています。

1848年、マクドナルドは日本が鎖国政策の真っただ中だった時代に、自ら望んで小舟で北海道・利尻島へ“漂着しました。

その後、長崎へ送られ、幕府の監視下に置かれながらも、通訳見習いとして選ばれた14人の日本人に英語を教えることになります。

これが日本初の本格的な英語教育とされています。

教え子の中には、後に日米修好通商条約の交渉にも関わる森山栄之助や堀達之助など、後の近代日本に影響を与える人物もいました。

Text by 浅田 一