訪日外国人「公共トイレに温水洗浄便座を設置してほしい」 調査で9割が回答

画像はイメージ(Thord Daniel Hedengren/ Flickr

TOTOが2023年に実施した「訪日外国人の公共トイレに関する意識調査」によると、88%の訪日経験者が公共トイレに温水洗浄便座の設置を希望していることが明らかになりました。

温水洗浄便座の設置を希望する訪日外国人

調査は2023年9月と11月に、イギリス、アメリカ、オーストラリア、中国、シンガポール、インドの6か国・地域、計1,000人を対象に実施。

88%が公共トイレに温水洗浄便座を希望していると回答しています。

2018年の55%から大幅増加しました。

温水洗浄便座の理由としては、下記のようなものが挙げられています。

「排便後に清潔にしたい」

「便座が冷たくない」

「日本で試してみたかった」

また、80%が「自国でも導入したい」と回答。

トイレの清潔さも高評価されています。

「清掃が行き届いている」(46.3%)

「温水洗浄便座の設置」(39.7%)

「悪臭がしない」(35.8%)

トイレの印象が店や施設の印象を左右

コロナ禍以降、93%が「公共トイレの清潔さをより気にするようになった」と答えています。

トイレが清潔かどうかが、その場所の感染症対策への配慮を判断する基準にもなっているようです。

温水洗浄便座は、もはや「日本ならではの設備」ではなく、世界が注目する“おもてなし”の象徴となりつつあります。

Text by 浅田 一