“ヘビのいない楽園”に異変? ハワイ・ホノルルでペットヘビの出没が相次ぐ懸念
画像はイメージ( Renee Grayson / Flickr )
アメリカ・ハワイ州ホノルルのカイムキ地区で、住宅の庭先にヘビが出没し、地元当局が出動する騒ぎとなりました。
この出来事は地元メディア「KITV4」が伝えています。
庭に現れた巨大ヘビ
ハワイ州農務省によれば、通報した住民は当初、ヘビを「子供のおもちゃだと思い込んでいた」ということです。
しかしヘビが動いているのを目撃し、慌てて911へ通報しました。
現場にはホノルル警察の警官が駆けつけ、農務省植物検疫部の検査官に改めて出動を要請。
駆け付けた検査官は専用のトングを使って全長約1mのヘビを捕獲したということです。
このヘビは、毒をもたないボールニシキヘビでした。
ボールニシキヘビは、アメリカ本土でペットとして飼育されている種類で、最大で約2mに達することもある種です。
このようなヘビは、野生化すると鳥類やその卵を捕食し、固有の鳥に深刻な被害をもたらす恐れがあるため、ハワイでは懸念されています。
上記の理由から、ハワイではヘビの持ち込みや飼育が法律で厳しく禁じられています。
それにもかかわらず、今回見つかった個体は非常におとなしかったことから、誰かに飼育されていたペットが逃げ出した可能性が高いとみられています。
現在、このヘビは植物検疫部の管理下に置かれており、引き続き保護される見通しです。
この出来事に対しネット上では、「小さなペットがいなくて本当に良かった」と安堵の声が上がる一方で、「ハイキング中にヘビを気にしなくてよかった時代は終わったのかも」と、自然環境の変化に不安を示す声も。
また、「またヘビ?ハワイで見つかるの多くない?」と、出没の頻度に疑問を投げかける声も見られました。




