アメリカでの1年目を終えた佐々木麟太郎 現地メディア「可能性を秘めた若きスター」

ASSOCIATED PRESS/Daniel Kucin Jr.

岩手・花巻東高校出身の菊池雄星選手や大谷翔平選手の後輩で、彼らの恩師・佐々木洋監督を父に持つ佐々木麟太郎選手。

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卒業後のMLB入団を目指して、現在はスタンフォード大学で野球や勉学に励んでいます。

アメリカメディア「USA TODAY」は、そんな佐々木選手を「彼が野球を選んだというより、野球が彼を選んだと言えるような人物」だと高く評価しています。

佐々木麟太郎を海外メディアが高く評価

野球名門校の監督の下に生まれ、日本人離れした体格を持つなど恵まれていた彼は、大学生活1年目を終え、自身が持つ最大の特徴が現れ始めたといいます。

野球は、困難に直面した時に漠然とした態度が求められる競技だとしたうえで、佐々木選手は「自分の快適ゾーンを抜け出し、困難を受け入れて障害を回避する最善の方法を見つけ、目的地に辿り着くという自信を持っているように見える」と同メディア。

日頃から通訳には頼らず、積極的に自らチームメイトやスタッフたちとコミュニケーションを取り、言葉の壁を少しずつ乗り越えようと努力しているそうです。

さらに記事内では、「野球界の世界的なスーパースターたちを混乱させる可能性を秘めた若きスター」と大絶賛。

同大学のコーチを務めるデイビッド・エスカーさんは「良い時も悪い時もある。長い目で見れば慣れていくものだし、彼が地に足をつけ、もう少し安定したプレーが出来るまで、そう長くはかからないだろう」とコメントしました。

性格については「努力を惜しまずとても温厚」だといい、「チームでプレーすること、そしてチームメイトと一緒にいることが本当に好きな人」だと述べました。

チームにとってプラスの力になっていると評価し、「どんなことをするにしても、常に高い基準を掲げる努力家」と明かしています。

またチームメイトのジミー・ナティ選手は、佐々木選手の人柄を「打ち解けるのに数週間かかったけど、殻を破って出てきた時は、本当に面白い人で最高のチームメイトです」と表現。

「一緒にいると本当に楽しい」というナティ選手は、「上手くいかない時でも、彼は『前向きでいよう!』と励ましてくれる。1年生なのに大人びているんです」と称賛しました。

佐々木選手は大学1年目を、打率.269、ホームラン7本という成績で幕を閉じています。

Text by 春野 なつ