5年前に買ったジョンソン・アンド・ジョンソン株 実はこんな含み益が出ていた
N509FZ / Wikipedia Commons
日本でもお馴染みの、医薬品や医療機器、日用品の大手メーカーであるジョンソン・アンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)。
2020年5月の終値で同社の株を1株購入していた場合、2025年5月現在、どれだけの含み益が出ているのかを為替変動も加味して計算してみます。
ジョンソン・アンド・ジョンソン株価5年推移
2020年5月のジョンソン・アンド・ジョンソンの終値は148.75ドルでした。
当時の為替レートは1ドル = 107.791円です。
1株あたりの購入額は、148.75ドル × 107.791円 = 約16,029円となります。
2025年5月現在の株価は152.94ドルで、今日の為替レートは1ドル = 142.941円です。
1株あたりの現在の評価額は、152.94ドル × 142.941円 = 約21,880円。
したがって1株あたりの含み益は、21,880円(現在の評価額)− 16,029円(購入額)= 約5,851円となります。
ジョンソン・アンド・ジョンソンの株価が2020年から2025年の間で大きく上昇していないように思えます。
その要因として、いくつかの背景が挙げられます。
まず、同社は2023年にベビー用品やスキンケアなどの一般消費者向け事業部をスピンオフし、新会社「Kenvue(ケンビュー)」として分離しました。
これにより、ジョンソン・アンド・ジョンソン本体は医薬品と医療機器に特化する形となりましたが、事業構造の大きな転換期だったため、株価の反応は限定的でした。
また、医薬品事業ではがん治療薬や免疫疾患治療薬など成長分野を抱えている一方で、特許切れによる売上減少リスクや、訴訟リスク(特にベビーパウダー関連の訴訟)が株価に対する抑制要因だと指摘されています。
一方、医療機器分野ではコロナ禍による手術件数の減少などの影響を受け、回復基調にあるものの、成長のスピードは緩やかです。




