P&G株に5年前に約1万円投資したら今どうなってる? 円安効果も反映

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日本でも「P&G」で知られている、プロクター・アンド・ギャンブル。

2020年5月、コロナ禍の中でP&Gの株を1株購入していたら、2025年5月時点でどれほどの含み益を得ているのでしょうか。

P&G株価5年推移

2020年5月時点のP&Gの終値は115.92ドル。

為替レートは1ドル = 107.791円でした。

一株購入時の価格は、115.92ドル × 107.791円 = 約12,496円となります。

2025年5月現在の株価は165.86ドル。

今日の為替レートは1ドル = 142.941円なので、

1株あたりの現在の評価額は165.86ドル × 142.941円 = 約23,710円です。

したがって1株あたりの含み益は、

23,710円(現在の評価額)− 12,496円(購入額)= 約11,214円となります。

P&Gの株価がこの5年間で上昇している背景には、いくつかの要因があると考えられています。

まず、新型コロナウイルスの影響で家庭内の衛生用品、洗剤、日用品の需要が世界的に高まりました。

P&Gはこうした製品群を主力とする企業であり、パンデミック下でも安定した売上を維持。

さらに、原材料費や物流費の上昇にもかかわらず、価格転嫁や製品構成の見直しによって収益性を確保してきた点も大きいと言われています。

ブランド力の高い製品群を多数持つP&Gは、多少の価格上昇であっても消費者からの支持を失わず、高い利益率を維持できる体質を持っているのです。

また、新興国市場への進出とデジタルマーケティングの強化によって、グローバルな売上拡大も進んでいます。

Text by 浅田 一