スマホの見過ぎで… あごが胸にくっついてしまった25歳男性

画像はイメージ(Flicker/ Seika

330万件以上もの科学論文が掲載されているオープンアクセスウェブサイト『ScienceDirect』に、25歳の日本人男性の症例が2023年12月に報告されました。

【画像】「首下がり症候群」と診断された若者の首

スマホの見過ぎで顎が胸についた男性

症例報告によると、病院に初来院した時の男性は首が直角に曲がっていて顎を胸につけた状態でした。

首を持ち上げることができない男性は、ひどい痛みを抱えている上に首が直角に屈折しているために食事が喉を通らず、やむなく1日1食の生活を続けていたところ体重が著しく減少。

男性は「首下がり症候群(Dropped Head Syndrome)」と診断されました。

原因は、基礎的な発達障害とスマートフォンのゲームのしすぎで長時間頭を下げた姿勢を取り続けていたせいとのこと。

もともと男性は小学校の頃は非常に活発な子供だったものの、時々発症するチック症候群のせいで中学校でいじめを受け、自閉症を発症して学校を中退していました。

その後はほぼ部屋に閉じこもり、長時間首を屈折させた状態でゲームをする生活を何年も送っていたのです。

医師は男性の変形した首の骨を矯正するために、頚椎をネジと金属棒で固定する手術を実施。

6ヶ月後に男性は、無事に首を水平に持ち上げることができました。

症例報告によると「首下がり症候群」は高齢者に多いものの、最近では若い世代でも症例が見られ、昨今の過度なスマートフォンの使用が原因である可能性が大きいと指摘されています。

Text by Masumi.D