「たった1株で5万円超の利益」 マスターカード株を2020年に買っていたら?

画像はイメージ(Flicker/ Kārlis Dambrāns

日本でも多くの人が利用しているマスターカード(Mastercard)。

同社の株を2020年5月の終値300.89ドルでで一株買っていたら、今どうなっていたのでしょうか。

マスターカード株価5年推移

当時の1ドルあたりの為替レートは107.791円。

日本円に換算すると、1株あたりおよそ32,438円で購入できたことになります。

それから5年が経過した2025年5月23日現在。

マスターカードの株価は570.14ドルまで上昇しています。

現在の為替レートを1ドルあたり143.57円で日本円に換算すると、1株の評価額は約81,870円となります。

つまり以下のようになります。

購入価格(2020年5月): 約32,438円

現在価格(2025年5月): 約81,870円

含み益: 約49,432円

たった1株でも約5万円近い利益が出ていることになります。

これは、円安の進行と株価自体の上昇が相まって得られた結果です。

マスターカードの株価が上昇している背景には、次のような要因が関係しています。

キャッシュレス決済の拡大:コロナ禍以降、世界中で非接触型決済が急速に普及しました。

これにより、クレジットカードやデビットカードの利用が急増し、マスターカードの取扱高が増加しました。

グローバル経済の回復と消費の拡大:経済が回復する中で消費活動が活発になり、旅行やショッピングなどでのカード利用も再び増加。

国際送金や越境ECなど、マスターカードの収益機会も拡大しました。

フィンテック分野への積極投資:ブロックチェーン技術、デジタルID、暗号資産対応など、新たな技術への投資と提携も成長期待を高めました。

株主還元姿勢の強化:自社株買いや増配など、株主還元にも積極的であることが、投資家の信頼を集め、株価を下支えしています。

Text by 浅田 一