「低レベルなパロディ」 中国の観光地にある“ニセ富士山”
画像はイメージ(Flicker/ allegro Takahi )
中国に登場した日本の名所を模した観光施設が、海外メディアで「奇妙だ」「ネット上の笑いものになっている」と報じられ、話題となっています。
【動画】「ネット上で笑いものになっている」中国にある人工の“富士山”
この件について、「South China Morning Post」をはじめとする複数のメディアが報じています。
中国のニセ「富士山」
問題の観光施設は、中国・河北省に建設された「ユニバース・ファンタジー・ランド」。
首都・北京からの観光客を主なターゲットとし、湖や白馬、木造のコテージなどとともに、おとぎ話のような景観を演出する目的で設計されました。
2024年9月に一般公開されており、入場料は1人あたり約1800円。
この施設のメインアトラクションは、小高い丘を芝で覆い、山頂を白く塗装した人工の“富士山”。
一部の利用客の間では「雪化粧の抹茶火山」という異名もついているとか。
丘の裏手には階段や扉状の開口部が設けられており、園内に設置された木製のコテージからは、窓越しに“山”を背景とした写真撮影ができるように設計されています。
さらに週末には、人工のピンク色の煙が山頂から噴き出す「火山の噴火演出」が行われるなど、視覚的な仕掛けも導入されています。
海外メディアはこの施設を、「奇妙な観光施設」「フェイク富士山で低レベルなパロディ」「ネット上で笑いものになっている」と報じており、実際に訪れた観光客の中には「ただの小さな丘だった」「写真とまったく違う」といった声が相次いでいると伝えました。
ネット上ではこの話題にさまざまなコメントが寄せられ、「そのうち偽物のシンガポールやインドもできるのでは」と模倣を皮肉る声や、「グランドキャニオンはいつ掘るつもりなんだ?」と揶揄する投稿も。
一方で、「ばかばかしく見えても、地方の経済を動かし、小さなビジネスの支えになっているのは事実」といった肯定的な意見もあり、この“フェイク富士山”をめぐる評価は、冷笑から現実的な肯定まで幅広く分かれる傾向が見られました。




