ハッピーセット「ちいかわ」が転売受け終了 中国メディア「日本人を高尚だと思うのはやめよう」

画像はイメージ(Flicker/ Yasunari SASAKi

日本マクドナルドが、人気キャラクター「ちいかわ」とコラボレーションしたハッピーセットを発売したところ、当初は子供向けに企画されたはずのキャンペーンが予想外の混乱を引き起こしました。

【動画】「天罰が下る」マクドナルド店内に放置されていた食べ物

マクドナルドハッピーセットのちいかわが転売

この件に関しては、香港メディア「ifenglobal」をはじめとする複数の中国語系メディアでも大きく取り上げられ、国内外で大きな関心と議論を呼んでいます。

発売直後から、ちいかわのハッピーセットを求める客が各地の店舗に殺到。

一部の客は、ハッピーセットを10個以上まとめて購入していました。

結果、食事には一切手をつけず、袋のまま廃棄されるケースも続出していたのです。

中には、未開封のままゴミ箱に捨てられたセットが山積みになっていた店舗もあり、過去最大級のフードロスとも言える状況だったと、香港メディア「ifenglobal」が報じています。

この混乱に対し、日本のユーザーからは「これは天罰が下る」といったフードロスへの怒りの声が上がったほか、「一生懸命急いで作ったクルーも、捨て続けるクルーも気の毒」「これは出禁にすべきだ」といった、スタッフへの同情やモラルの低下を憂える意見も寄せられていると、同メディアは伝えています。

こうした状況については、中国語圏メディア「港時港事」も報じており、ハッピーセットの購入による食事の大量廃棄を伝えるとともに、香港のネットユーザーによる「もう日本人を高尚だと思うのはやめよう」といった批判的な声を伝えました。

一方で、こうした報道に対しては、中国語圏のユーザーから「映像に映っているのは外国人が多く、日本人とは限らない」「実際に買い占めていたのは中国人や台湾人ではないか」といった、行為の主体に疑問を呈する声も。また、「日本で起きたことをすぐ日本人のせいにするのは早計だ」といった、報道の決めつけに疑問を呈する声も一部に見られました。

なお、マクドナルドのちいかわハッピーセット第1弾は、5月16日から22日までの販売予定でしたが、買い占めなどの騒動もあり、多くの店舗で初日に在庫が終了しているということです。

Text by 本間才子