「友人がまだ来てない!」 中国の列車ドアを塞いだ女性、鉄道妨害で身柄拘束

画像はイメージ(Flicker/ Eddie Awad

中国・広東省の深セン市にある駅で、1人の女性が高速鉄道の出発を阻止しようと車両のドアをふさぐ騒ぎがありました。

【動画】深セン駅で女性が高速鉄道を“体で阻止”→逮捕

この出来事は、「South China Morning Post」をはじめとする複数のメディアが報道しています。

列車を無理やり止めていた乗客

目撃者が撮影した動画には、女性が車両のドアに体を挟むように立ちはだかり、駅員らが必死に車内へと誘導しようとする様子が映されています。

女性は駅員の制止に応じることなく、遅れている友人たちに連絡を取っている様子でした。

やがてその友人たちがホームに現れ、特に問題もなく車両へと乗り込む姿も確認されています。

その後、列車は無事に出発し、目的地には定刻どおり到着したということです。

しかし、中国当局は翌日、女性の身元を特定。

福建省廈門市にいた本人を「鉄道運行の妨害」により逮捕しました。

中国の高速鉄道網では運行の正確さと安全性が重視されており、このような行為は重大な違反と見なされます。

中国国内のSNSでは、「あの人が許されるなら、同じことをする人が出てくる」「1分の遅れが、その後に到着する列車に深刻な影響を与える可能性があります」といった厳しい声が相次ぎました。

さらにメディアの報道には、「43歳にもなって子どもじみた行動だ」「他人の命を危険にさらした自己中心的な行為です」といった批判も寄せられています。

Text by 本間才子