たった1株が2万円の利益に! Apple株を5年放置で150%上昇

画像はイメージ(Satomi Abe / Flicker

Apple(AAPL)の株を、2020年5月の終値である1株79.49ドルで購入し、現在の株価で換算した場合、どれほどの含み益があるのでしょうか。

Appleの株を5年前買っていたら?

2020年5月の終値:79.49ドル

現在の株価:198.53ドル(2025年5月10日時点)

2020年5月の為替レート終値:1ドル = 107.791円

現在(2025年5月12日時点)の為替レート:1ドル = 145円

アメリカドルベースでの利益

購入時の価格:79.49ドル

現在の価格:198.53ドル

利益:198.53ドル – 79.49ドル = 119.04ドル

購入時の価格:79.49ドル × 107.791円 = 約8,574円

現在の価格:198.53ドル × 145円 = 約28,859円

利益:28,859円 – 8,574円 = 約20,285円(取引手数料などは除く)

Appleの株価は、2020年5月の79.49ドルから現在の198.53ドルへと約150%上昇しました。

株価の上昇には主に以下のような理由が挙げられています。

AI技術への積極投資:Appleは近年、AI(人工知能)技術への本格参入を加速。

特にiPhoneやMacにおける「オンデバイスAI」機能の導入は、個人情報保護と処理速度の両面で高評価を受けています。

サービス部門の拡大:App Store、iCloud、Apple Music、Apple TV+などのサービス部門が順調に成長。

これにより、iPhoneなどのハードウェア売上に依存しない、安定した収益源を構築しています。

自社チップ開発(Apple Silicon):2020年からM1、M2、M3と独自開発のチップを搭載したMacを展開。

これがMacの売上回復や評価向上につながり、企業としての競争力を高めています。

巨大な買戻しプログラム:Appleは2025年にも新たに1,100億ドルの自社株買いを発表しました。

これは市場にとって株価上昇の圧力となります。

為替の追い風:円安が進行し、ドル建て資産であるApple株の円換算価値が大きく上昇しました。

2020年の107円台から145円台への円安は、日本人投資家にとってプラスに働いています。

Text by 浅田 一