海域で発見された新種のヘビウナギ 「9匹の龍」から命名
画像はイメージ(Flicker/ Rickard Zerpe )
ベトナム海域で新種のヘビウナギ2種が発見されました。
2025年3月13日付の動物学雑誌「ZooKeys」で、詳細が掲載されています。
ベトナム川で新種のヘビウナギ
ベトナムのメコン川と南シナ海が出会う汽水域の深さ7.6mから20m辺りには、ヘビウナギという魚が生息しています。
通常、ヘビウナギは非常に細長く、体長は1mを超えることで知られています。
2023年から2024年にかけて、研究者がベトナムのメコン川河口水域でさまざまな種類のヘビウナギを調査していた際、これまでのヘビウナギの特徴とは異なる新種を発見。
それぞれ「Cuulongensis」と「Nguyenorum」と命名されています。
Nguyenorumは「グエン」という名字を持つ3人の博士の名から取って付けられました。
Cuulongensisは、ベトナム語で9匹の龍を意味する「クウロン」にちなんで、また発見されたメコン川の河口に由来して名付けられたようです。
Cuulongensisは非常に細長い暗褐色の体をしており、体には多数のしわがあり、大きな歯を持っていました。
一方で、Nguyenorumの歯は小さく、2列に並んだ鋭い円錐形でした。
Nguyenorumの体長は90cm近くありましたが、Cuulongensisの方がわずかに大きかったとのこと。
この2種は、鼻の形、体長と体格、歯、骨格、その他の微妙な身体的特徴によって新種と認定されました。
ちなみに、メコン川ではヘビウナギはよく見られる魚で、実に300種以上が存在しているということです。




