国立公園で発見されたモコモコとした植物 50年ぶりとなる新種
画像はイメージ(Flicker/ Smabs Sputzer (1956-2017))
アメリカ・テキサス州の国立公園で、小さなあずき色の小花をつけたモコモコした珍しい植物が発見されました。
アメリカの内務省の1つ「The National Park Service」 が2025年2月24日に発表しています。
モコモコした新種植物
2024年の春、テキサス州にあるビッグ・ベンド国立公園の砂漠の岩の間から、まるでリボンがついているようにかわいく、モコモコとした小さな植物が生えているのが発見されました。
見つけたのは、同公園の植物学プログラムでボランティアをしているデブ・マンリーさんという人物。
今までそのような植物を見たことがなかったマンリーさんは、数枚の写真を撮って市民科学プラットフォームでシェアしたところ、誰もその植物を知りませんでした。
そこで、マンリーさんと研究者チームは、この発見を特定するための探求に乗り出すことに。
その結果、植物はオビキュラ・ビラディアータ(Ovicula biradiata)と名付けられた新種であることが判明したのです。
アメリカの国立公園で新しい植物属が確認されたのは、およそ50年ぶり。
Oviculaはラテン語で「小さな羊」という意味です。
研究者たちは、この植物の一対の花弁が角のように見えることと、「デビルズ・デン」として知られるハイキングエリアの近くで発見されたことから、この新種を「ウーリーデビル」と名付けました。
ウーリーデビルは、雨が降った後にしか花を咲かせない特殊な植物で、特に過酷な乾燥地帯に生息しているため、花を咲かせるということが滅多にないそうです。
この植物についてはまだ学んでいないことが多く、 公園内に他の個体群が存在するかどうか、そのライフサイクルの詳細、受粉媒介者は何かなど、研究者たちはこれから調査していく予定だと話しています。




