物価高騰で家を買えないカップル お菓子で建設
前代未聞の物価高に見舞われているイギリスで、家を購入する余裕がないカップルが、理想のミニチュアハウスをビスケットで作りました。
ドリームハウスをビスケットで完成させたカップル
デザイナーのアリ・マンローさんとローラ・ケイシーさんは、ロンドンで家を買いたいと思っているカップルです。
今や前代未聞の物価高となっているイギリスでは、ガス代、日常生活品、不動産などすべてが高騰し、生活に困窮する人が増えています。
特に、ロンドンの不動産は目を剥くほど高く、家を買いたい人たちにとってドリームハウスは文字通り夢のまた夢…という状況。
現実は厳しいということで、2人は自分たちが理想とするドリームハウスを、お菓子で作ることにしました。
チョコレートや、マシュマロ、ビスケットでできたミニチュアのモデルハウスは、なかなかユニークな新居です。
かかった費用はたったの30ポンド(約6千円)。
現実の家の値段と比べれば、かわいいものです。
アリさんいわく、ミレニアル世代とZ世代を悩ませるのが、親世代からの誤解なんだとか。
Netflix、毎日の美味しいコーヒーやアボガドトーストといった出費を控えれば、もっと貯金ができて家の保証金を捻出できると思われているといいます。
ところが、現在の平均的な不動産価格が年収の12倍以上のロンドンでは、節約をがんばってみても現実離れした不動産価格に追いつくはずがありません。
ビスケット・ハウスはアートワークとしてはなかなか興味深いですが、一方で自分たちが直面している深刻な住宅危機を悲しく思わずにはいられないと、アリさんとローラさんは話しています。
Redditに投稿されたビスケットのドリームハウスを見た人からは、「スキルがすごすぎる」「これが本物の家だったら、水道光熱抜きで一週間の家賃は50万円ぐらいだろうね」「こんなラグジュアリーなアパートにいつか住めたらいいね」といった声が寄せられています。