警察を名乗る人物が伝えた連絡先 警視庁と一致も怪しい点
最近巷で噂の国際詐欺電話。
「知らない電話番号に出なければ良い」と言われてしまえばそれまでですが、咄嗟に判断出来る人はどれほどいるのでしょうか。
そこで、今回は実際にあった事案を元に詐欺電話の手口と見分け方についてご紹介していきます。
警察を名乗る詐欺電話
Xユーザーのさいのすさん(@sainoswww)は国際詐欺電話を受け、警察への相談に至ったまでの経緯をXに投稿し、大きな反響を呼びました。
電話がかかってきたのは、2024年12月上旬の昼頃。
相手は警視庁捜査2課を名乗る年輩の男性で、「𓏸𓏸さん(さいのすさんの本名)ですか?」と確認してきたといいます。
さいのすさんが返事をすると突然、富山県警の捜査により特殊詐欺グループの押収品からさいのすさんに関する証拠品が出てきたため、富山県警に出頭しろと言われました。
さいのすさんは富山から離れた場所に住んでいたため、警視庁なら出頭できるが富山は無理だと伝えると、今度は「事件の内容をこれから話すので、第三者のいない場所に行け」と指示。
さらに、事件の隠匿や証拠隠滅、事件捜査の妨害を防ぐため、この電話のことを口外するなと釘を刺されました。
さいのすさんが仕事中のため移動は無理だと答えると、時間を改めてまた電話すると言われました。
この時点で不信感を抱いていたさいのすさんは、この電話の担当者の名前と連絡先を聞き出し、電話後に番号を検索しました。
すると、確かに警視庁がヒットしたといいます。
しかし、警視庁に電話して担当者の名前と部署名を伝えると、そんな職員は存在しないとの返答が。
紛れもない詐欺電話だったのです。
さらに、警察が説明してくれた詐欺電話の手口は驚くほど今回の電話と流れが一致しました。
警察によると、詐欺犯はわざと遠い場所の警察に出頭するように伝え、拒否するとLINEを聞き出してビデオ通話に移行、偽の逮捕状を見せて脅してくるそうです。
この件以降、さいのすさんの元に再び国際電話がかかってきたことがあり、電話には出なかったものの詐欺電話では無いかと警戒しているといいます。
ポストに寄せられた大量のコメントを見て、「そんなに流行っているのかと驚きました」とコメントしました。
国際詐欺電話は周知のものになりつつありますが、依然として引っかかってしまう可能性は大いにあります。
まず、大前提として非通知着信の電話にはできるだけ出ないことが望ましいです。
もし電話に出てしまった場合は、「逮捕」「警察」等の言葉で不安を煽られても動揺せず、冷静に発信元の電話番号を調べたり、一度切って警察に問い合わせたりして信ぴょう性を確かめましょう。
誰にでもかかって来得る、身近な詐欺だからこそ油断せずに警戒し続ける必要があります。