クモの巣がツノに張り巡らされたオリックス まるでラケットのよう
環境保全学の博士号を持つ自然保護活動家ジェス・イズデンさん(Jess Isden)が、ある日のことアフリカ南部のボツワナにある中央カラハリ動物保護区を散策中に、1頭の不思議な姿をした野生のオリックスと出会いました。
クモの巣が張り巡らされていたオリックス
そのオリックスは、ツノとツノの間にクモの巣が張り巡らされており、生きたクモまでいたそうです。
ジェスさんはこれまでに何度かツノにクモの巣がまとわりついたオリックスを目にしたことはあるものの、これほど巣が密集しているものは初めてとのこと。
ジェスさんはクモに詳しい人たちが集まるFacebookページにオリックスの写真を投稿しました。
すると、「森でクモの巣があるところを歩き回ってこのような状態になったのでは」との意見が寄せられたそうです。
ジェスさんはこの意見に納得したものの、数日経ってもオリックスがクモの巣をつけたままでいることに疑問を持ちました。
ジェスさん曰く、もしオリックスがクモの巣に不快を感じているのであれば、どこかに角を擦り付けて取り去ることができたはずとのこと。
最終的にジェスさんは、「オリックスは数日かけて蜘蛛の巣を簡単に取り除けたはず、でもあまり気にならなかったんだと思う」と結論づけています。
そして、最後に「なんだかクモも幸せそうでした」と綴っており、ジェスさんの投稿には「共存関係なんだね」「天然のハエ取り編みだ」「クモはたくさん獲物が取れそうで幸せね」といった、ほのぼのとした声で沸いていました。