“21世紀のゲイシャ” 歌えるアンドロイド・東芝の「地平アイこ」に海外メディア注目

地平アイこ

毎年ラスベガスで開催される世界的な家電見本市「Consumer Electronics Show (CES)」で、東芝のロボット「地平アイこ」が展示され、大きな注目を集めている。

「地平アイこ」は、去年10月の「CEATEC JAPAN 2014」に展示された際にも、手話のできる人間型アンドロイドとして話題となった。ラスベガスではライブパフォーマンスを行い、ジョン・デンバーの『カントリー・ロード (Take Me Home, Country Roads)』を来場者に披露した。

◆21世紀のゲイシャ?
Daily Mailは、おしゃべりし、歌い、人を楽しませることができる「地平アイこ」を「21世紀のゲイシャ」と評している(編注:まだ会話はできない)。

東芝がコミュニケーション・アンドロイドと呼ぶ「地平アイこ」は、うれしさ、悲しさ、苛立ち等の表情を作ることができ、泣くことさえできる、と同紙は報道している。

「地平アイこ」の人間そっくりな表情や、スムーズで静かな動きの秘密は、内部に組み込まれた43個の空気圧アクチュエーターだ。海外メディア『Mashable』によると、空気圧アクチュエーターが、「地平アイこ」の顔に15個、体に4個、型と腕に24個使用されている。見事な技術、と『Techno Buffalo』も称賛している。

◆ロボットに仕事を取られるかも?
「地平アイこ」は、介護の分野で運用されることが期待されている。ロボットが人間を世話すると聞くと、SFや映画の様に思えるかもしれないが、決して非現実的な話ではない。

工場作業はすでにロボットにより行われているし、この流れは変わらないだろう、と『Techno Buffalo』は指摘している。ファストフードなどサービス業における運用も期待されている。『Mashable』は、「この薄気味悪いロボットに仕事を奪われるかも」と茶化している。

◆気味悪いとの声も
世界で最も人間の表情に近いロボットと評判の「地平アイこ」であるが、Daily Mailなど海外サイトには下記のようなコメントが寄せられた。

・エイリアンだ。(DM)
・マダム・タッソーの蝋人形みたい。(DM)
・会話ができるほど賢くはなくとも、人間そっくりの外観と動きを兼ね備えるロボットの登場までには、あと20年~30年待たなきゃいけないだろう。(DM)
・喪服みたいな恰好をしていなかったら、これほど気味悪くなかったかも。(TB)
・明るい子バージョンはいつ出るのかな。(TB)

ディズニー映画『ベイマックス』のケア・ロボットほど愛らしくはない「地平アイこ」だが、いつか、あなたの家で、どんな要望にも応えてくれるようになるかもしれない、と『Techno Buffalo』は述べている。

Text by NewSphere 編集部