「最悪な1日を少しでも良くしたかった」 数時間遅延の飛行機でパイロットが取った行動

画像はイメージ(Flicker/ Jesse James

ユナイテッド航空のパイロットによる神対応が今、世間の関心を集め、称賛の声があがっています。

【動画】乗客にピザを振る舞うパイロット

数時間の遅延が発生した飛行機でパイロットが神対応

KTVBによると、彼は元空軍パイロットで、アメリカ・アイダホ州ボイシー在住のスコット・ウォードルさん。

「最高のオフィスだし、なんと言っても眺めがいい」と自分の仕事に誇りを持ち、こよなく愛しているといいます。

ところが2024年9月、彼が乗務する飛行機がテキサス州ヒューストンに向け飛行するなか、機内で急病人が発生。

同機は最寄りのニューメキシコ州アルバカーキに緊急着陸しました。

さらにヒューストンへ再び飛び立つまで数時間の遅延が判明したうえ、客室乗務員たちの労働時間の問題も発生したのです。

新たな乗務員たちを配備することになったものの、そのためにはさらなる時間を要します。

乗客たちはアルバカーキの空港で待機することになりましたが、すでに夜遅く、空港内全ての飲食店が閉店していました。

その時スコットさんは「乗客たちのために何かしなければ」と、デリバリーピザの注文を思い立ち、乗客155人分合計30枚のピザを自腹で購入したそうです。

同メディアがYouTubeで公開した映像には、彼自身がチケットカウンターで届いたピザを乗客に振舞う姿も映っています。

当時の様子を乗客がSNSに投稿すると瞬く間に拡散され、昔の同級生や世界中に暮らす空軍時代の同僚からも連絡が届いたといいます。

スコットさんはメディアに対し「大したことじゃないよ。自分のやるべきことをやっただけ」と語り、「空港に缶詰状態にされる気分はよく分かるから、乗客たちの最悪な1日を少しだけ良くしたかっただけだよ」と明かしました。

スコットさんの神対応に対し、世間からは「最高のおもてなし」「人として見習いたい」「人のために何かをするって素晴らしい」「乗客たちの気分はいっきに晴れたはず」「彼にも良い出来事が起こってほしい」など、数々の称賛が寄せられました。

Text by 春野 なつ