「母親には間違いなく良い思い出」 母乳ジュエリーが新たな人気に

画像はイメージ(Flicker/ Krisztina.Konczos

母親と子供を繋ぐ、絆のような母乳。

【画像】「母乳ジュエリー」ができるまで

子供が断乳・卒乳した際は「寂しくて泣いてしまった」という母親も多いでしょう。

シンガポールでジュエリーブランド「Apart.sg」を営む、アーティストのアンドリュー・リムさんによる母乳ジュエリーが注目を集めています。

リクエストが相次いだ「母乳ジュエリー」

Must Share Newsによると、アンドリューさんは2年前に同ブランドを立ち上げましたが、当初は亡くなった人の遺灰からジュエリーを作ることを専門としていました。

しかし1年が過ぎた頃、多くの母親たちから、自身の母乳を使って作る「母乳ジュエリー」の問い合わせやリクエストが相次いだといいます。

男性である彼にとって未知の世界だったため、母乳という人生の始まりや、母親にとってそれはどういう意味をもたらすのか、研究を行うことにしました。

そして母乳は生もののため、最初は市販の牛乳を使って実験を開始。

授乳中の友人から母乳をもらうなどして、カビが生えたり腐ったりしていないかなど細心の注意を払い、試行錯誤の末に半年かかってついに母乳ジュエリーの制作に成功しました。

知名度が上がった今では、妻へのプレゼントとして夫から依頼を受けることもあるそうです。

ジュエリーに対し、世間からは「斬新なアクセサリー」「母親にとって間違いなく良い思い出になる」「最初聞いた時は驚いたけど、母親の身になったら理解できる」「授乳していた当時にこんなの欲しかった」など、大きな反響を呼んでいます。

授乳中には夜中に泣いて起こされ、毎日のように寝不足になるほか、乳首の痛みや感染症、乳房の張り、乳腺炎など、母親にとってトラブルが多いのも事実。

しかし終わってみれば、たった数ヶ月の愛おしい瞬間だったと気付きます。

子供は成長してしまいますが、ジュエリーとなった思い出深い母乳は、いつまでも母親に寄り添っていくことでしょう。

Text by 春野 なつ