「髪の毛を食べているようにしか見えない」 中国の屋台で人気の料理

画像はイメージ(Flicker/ long hair art

中国の屋台料理が、「黒い髪の毛にしか見えない」と話題になっています。

【動画】中国屋台で人気の、もつれた黒髪のような料理

黒い髪の毛のような見た目の料理

それがあるのは、四川省の省都、成都市の屋台。

赤いチリパウダーのような調味料がかかった、もつれた黒髪にしか見えない屋台料理を人々はおいしそうに口に運んでいます。

食べるのに一瞬勇気が要りそうなこの料理の素材は、「海发菜(ハイファーツァイ)」と呼ばれるモズクとのこと。

中国で「海发菜」は、本来スープや拉麺などに入れて柔らかくしてから食するようですが、成都市の屋台では乾燥させた「海发菜」を網の上で焼いて調味料をかけて提供しているようです。

中国メディアによると一皿約10元(約213円)とリーズナブルで味は海苔のようで美味しいと好評。

しかしどう見ても抜け落ちた黒い髪の毛の塊にかじりついているようにしか見えないため、動画を目にした人たちからは「気持ち悪すぎる」「コンディショナーをもっとつけないと」「縮れすぎだからストレートにするほうがいいんじゃない」といった声が上がっています。

「海发菜」は中国の砂漠地帯に生息する藻の一種である「发菜(ファーツァイ)」の代用品として使われることもあるようです。

「发菜」はやはり髪の毛の塊に似ていて、主に薬膳料理に使われている高級品とのことで、2000年には中国国家一級保護植物に指定され、入手困難となっているといいます。

そんな高級食材に似た食べ物が手頃な値段で食べられるというのも人々にとっては魅力の料理だったのかもしれません。

Text by Masumi.D