イカダでアマゾン川を旅した日本人 漂流中の出来事に「人を疑うことも大事だと学んだ」
もし無人島に取り残されたら、脱出のためにイカダを作って大海原へ……なんて妄想をしたことがある人は意外と多いのでは無いでしょうか。
空想上の冒険物語に良く登場するイカダですが、実際に乗船にチャレンジした日本人がいるようです。
イカダに乗るも水没しかけた日本人
「イカダ下りで水没しかけた」という動画付きの破天荒な投稿をし、Xで注目を集めたのはりくさん(@riku_tabeatnik)。
りくさんは仲間たちとペルーのアラタヤという街からイカダでアマゾン川を漂流し、その旅は12日に渡りました。
2024年現在28歳になるというりくさんは、20歳の頃に映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』でイカダ下りのシーンを見て以来、ずっとアマゾン川での実行を夢見ていたといいます。
その後もイカダ下りに関する書籍やYouTubeから情報を収集し、今回の南米旅行で念願の挑戦に至りました。
当初、イカダは専門の職人に頼んで土台まで作って貰ったものの、喧嘩別れをしてしまったため床や屋根は1週間ほどかけて自分たちで作ったといいます。
そのせいか、イカダは投稿にあるような水没を何度か繰り返しましたがそれでも無事旅を続けられたそうです。
イカダ下り中の朝は早く、5〜6時には起きてイカダを漕ぎ始めたといいます。
と言っても障害物や転覆の恐れがある時だけオールで回避し、その他の時間はイカダの上でくつろいだり、アマゾン川で身体や頭を洗ったりと各々自由に過ごしていました。
そして夕方頃は暗くなる前にどこか村を見つけ、岸にイカダを停め、先住民であるインディヘナの人々から食料を分けて貰い、生活を続けていたそうです。
このように先住民達の力を借りながら進んでいった旅ですが、残念ながらどこにでも悪い人はいるもので、イパリアという地点にて先住民の人から盗難を受けてしまい、あえなく中断となりました。
盗まれたのはオールやライフジャケット、マチェテ(刀)、洋服と、どれもイカダ下りに必須の品々です。
りくさんはこの経験から、「人を疑うことも重要であることを改めて学びました。
でもそれ以上に優しい人は世の中に沢山いて現にイカダ下り中に何人もの人に助けてもらいました。
もちろん疑う事は必要ではありますが、疑いすぎる事で良い出会いのチャンスを逃してしまう事も相応にしてあると思うので、その辺のバランスは大事かなと感じました」とコメントしています。
また、このスリリングな旅を「生を強く感じる2週間」と評した上で、人間は簡単には死なないという強い実感を得たと語りました。
今回の刺激を受けて、またの挑戦を試みているといいます。
想定外のハプニングがオンパレードとなるイカダ下り。
あなたはこの刺激に魅力を感じるでしょうか。
スリリングな冒険に興味を持った方は是非、りくさんの各種SNSをチェックしてみてください。