離陸直後に激しい耳の痛み 気圧調整システム不具合で乗客が耳や鼻から出血
空の旅は快適になりましたが、予期せぬ事態はいつでも起こり得ます。
デルタ航空の旅客機内で気圧調整システムに不具合が発生し、複数の乗客が体調不良を訴えました。
デルタ航空の気圧調整システムに起きた不具合
アメリカユタ州の地元メディア「KSL News」によれば、ソルトレイク国際空港発、ポートランド国際空港行きのデルタ航空機内で異常が発生しました。
乗客の一人だったシェルビーさんは、「離陸直後に騒音が聞こえ始めた」とメディアに証言しています。
また「飛行機が急降下している感覚を覚え、耳が詰まり始めた」と当時の状況を語りました。
「同僚らが、耳の痛みを訴え始めた」と証言するジャクリーンさんは、「赤ちゃんが痛みに耐えかねて叫ぶ声も聞こえた」といいます。
耳の痛みを訴えた乗客の中には、耳や鼻から出血する人もいました。
コックピットから「機長の判断で空港へ引き返す」とのアナウンスで飛行機はUターン。
しかし乗客には、詳細は知らされなかったとのこと。
ソルトレイク国際空港に着陸した乗客らの中から緊急を要する十数名は病院に搬送されました。
中には、鼓膜が破れた乗客がいたと伝えられています。
飛行機Uターンの理由については、「機内の気圧調整の不具合により、飛行機は約3,000メートル以上で与圧できなかった」とデルタ航空が報告。
「お客様の旅程の不便と遅延に心からお詫び申し上げます。お客様と社員の安全がデルタの最優先事項であり続けます」という声明を発表しました。
ニュースのインタビューに答えた乗客は「怖かった」と話し、「涙を流す同僚がいて、大丈夫かと心配した」と出来事を振り返っていました。
出典:KSL News