日本はアジアトップ 「ワークライフバランス」世界ランキング 60ヶ国中1位はNZ

DmitrySerbin / Shutterstock.com

 ワーク・ライフ・バランス(仕事と私生活の両立)が世界的に重視されるなか、日本でも個人のウェルビーイングを高めるために、仕事と私生活のバランスを見直す取り組みが進められている。その日本は、世界の中でどう評価されているのか? 日本を含む世界60ヶ国のワーク・ライフ・バランスを評価した最新の調査結果が発表された。

◆ワーク・ライフ・バランスの最も充実した国は
 人事プラットフォームを提供するリモートは、世界で国内総生産(GDP)の高い60ヶ国を、有給休暇、育休、最低賃金、医療制度、従業員1人あたりの週平均労働時間、幸福度のほか、従業員の安全という新たな項目をもとにワーク・ライフ・バランスを100点の採点で評価した。

 その結果、最も充実したワーク・ライフ・バランスを実現している国として、80.76の高得点を獲得したニュージーランドが選ばれた。同国の強い経済力と包括的な福利厚生制度が得点を押し上げた。従業員は32日の年次休暇、80%の傷病手当支給率、政府出資の医療補助金制度を享受。週平均労働時間は33時間、産休・育休は26週になっている。

トップ10は、以下の通り。
1位 ニュージーランド 80.76点
2位 アイルランド 77.89点
3位 ベルギー 73.45点
3位 デンマーク 73.45点
5位 カナダ 72.75点
6位 ドイツ 71.84点
7位 フィンランド 71.55点
8位 オーストラリア 71.35点
9位 ノルウェー 70.85点
10位 スペイン 70.6点

Text by 中沢弘子