デートをする相手がいない若者、30年間で大幅増 「恋愛離れ」如実に

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博報堂生活総合研究所が、1994年から30年ぶりに19~22歳の未婚男女を対象にアンケート調査「若者調査」を実施。

【画像】30年間で大きく変わった若者の価値観

調査結果から、30年間で若者の人間関係などの価値観に大きな変化が生じたことが明らかになりました。

30年間で変化した若者の価値観

1994年時の調査は、同年1月7日~1月24日の間に当時19~22歳の未婚男女、および29~32歳男女1200人を対象に実施。

2024年の調査は、1月11日~2月26日の期間に19~22歳の未婚男女および49~52歳男女800人を対象に行っています。

親子関係について「母親と共通の趣味がある」と答えた若者は50.7%と、1994年から20.8%の増加。

若者にとって、母親の存在感が増したことが伺えます。

特に男性は、母親と共通の趣味を持つ人の19.5%から41.6%と、30年で2倍以上に増えていました。

「尊敬する点が一番多い相手」は「母親」が1994年から14.6%増加して、「父親」を逆転。

「自分の価値観や考え方に一番影響を与えている相手」は、かつては父母で大きな差はなかったものの、2024年調査では「母親」が19.6%増加と大きく伸びています。

交友関係については、30年で若者の恋愛離れが浮き彫りとなりました。

「デートをする相手がいない」若者は67.3%にのぼり、1994年の45.2%という結果から22.1%増えていたのです。

「今一番欲しいもの」ランキングでは、「恋人」は5位から10位に転落。

1994年のTOP3は「お金」「ツキ・運」「能力」でしたが、2024年のTOP3は「お金」「時間」「自由」がランクインしています。

「自分にとって居心地のいい組み合わせ」「落ち込んだ時に一番そばにいて欲しい相手」ともに、1994年では「異性」が多数派だったのが、2024年には、いずれも20%以上の大幅ダウン。

一方、「同性」は30年で大幅に増加して過半数に転じ、「異性」を大きく上回ったという記録になりました。

Text by 川崎 謙三郎