任天堂の“一人勝ち”? スマブラ新作やゲーム連動フィギュア…海外ファン評価
米ロサンゼルスで行われている世界最大級のゲーム見本市「E3」に合わせて行われた、任天堂のインターネットプレゼンテーションが好評のようだ。新作ゲームや、ゲームと連携できるフィギュア「Amiibo」などが、国内外のファンおよびメディアから注目を集めている。
【任天堂にもゲーム連動フィギュアが登場】
米ゲーム情報サイト『ING』は、同社初となるキャラクターフィギュア「Amiibo」に注目している。
「Amiibo」にはNFCチップが内蔵されており、Wii Uコントローラーにかざすことで、プレイヤーキャラクターとしてゲーム内で使うことができる。発表によると、まずは、『大乱闘スマッシュブラザーズ』(日本での発売は2014年冬予定)で対応される。ゲームのプレイデータは「Amiibo」に保存され、独自に強化することができる。今後はマリオカート8等、複数のゲームがサポートされる予定だという
なお、これに近い機能を備えたフィギュアは、人気ゲーム「スカイランダーズ」の開発チームが提供していた。
英ガーディアン紙は、2015年発売予定の『ゼルダの伝説』最新作について「ファン待望であり、かつ低迷するWii Uにとって絶対に必要なもの」と報じている。新作はこれまでと異なり、1つの広大な世界を自由に探検できる設計となっているようだ。
同紙はまた、『大乱闘スマッシュブラザーズ』の成功を確実と見ており、合わせて「任天堂は惨めな年を乗り越えたようだ」と評価している。
【レジェンド宮本茂氏の最新プロジェクト】
タイム誌は、マリオやドンキーコングなど、任天堂を象徴するキャラクターの生みの親である宮本茂氏の最新作を、同氏のインタビューを交えて紹介している。
現在宮本氏が取り組んでいるプロジェクトとして公開された3つのうちのひとつが、『スターフォックス』最新作(Wii U)だ。特筆すべき機能は、Wii Uのゲームパッドとコントロールスティックを使って、2つあるいはそれ以上の操作を同時に実行しなければならない点だという。これは慣れるまでに少々時間がかかるが、「徐々にコツを掴めば、どんどん面白さがわかってきて、マスターしたときには達成感も感じられるだろう」と同氏は語っている。
あとふたつは、Wii Uゲームパッドを使い、プレイヤー自身が実際に体を動かしてロボットを操作する『Project Giant Robot』と、迷路のようなビルの警備をまかされたプレイヤーが、ロボットの攻撃を防御する『Project Guard』だ。『スターフォックス』も含め、いずれもまだ実験段階だが、その核となる面白さは確立されている、とガーディアン紙は伝えている。
【ファンの反応は】
イベントに際し、ガーディアン紙は「取材陣の反応は既に極めて好感触」と報じている。少々残念なのはそのほとんどが2015年以降のリリース予定という点だが、任天堂はついにファンにアピールできる確固たるソフトのラインナップを築いた、と同紙は評価している。
ファンの反応も概ね好意的なようだ。同紙サイトには以下のようなコメントが寄せられている。
・E3は任天堂の勝ちだ。買いたいと思ったゲーム機はWii Uだけだった
・ゼルダの動画だけでも任天堂の一人勝ちだった
・2015年まで待たなきゃいけないなんて!なんで発表の年に発売しないんだ…
・子どもへのクリスマスプレゼントはWii Uに決めた
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