外国人が注目する日本の不動産 新宿区や豊島区が問い合わせランキング上位
日々変動が起きている不動産業界。どうやら、物件を買うお金持ちはなにも日本人だけでは無いようです。
株式会社神居秒算が2024年6月6日、「中華圏投資家が注目する街ランキング(全国版) 2024」を発表しました。
中華圏投資家が興味を持つ日本の街
中華圏(中国、台湾、香港)最大級の日本不動産プラットフォーム「神居秒算」の2023年1月〜12月にかけての問い合わせ件数を元に集計したこのランキング。
2023年の年間ランキングを見ると、1位は東京都新宿区、2位は東京都豊島区、3位は大阪府大阪市中央区という結果になりました。
1位の新宿区はその利便性に加え、外国人観光客からの知名度の高さにより注目を集めていると考えられます。
続いて2位の東京都豊島区では、既に区在住外国人のうち約過半数が中華圏国籍となっているため、中華圏投資家にとって情報収集が容易な状況のようです。
対して、唯一大阪府でトップ3にランクインした大阪市中央区は「大阪・関西万博」に伴う知名度向上の影響を受けていると予想されます。
以下10位まで順に東京都港区、東京都足立区、東京都渋谷区、東京都世田谷区、大阪府西成区、東京都杉並区、大阪府北区と名を連ねました。
しかし、上期と下期に分けてみると、上期では東京都港区の3位や東京都八王子市の7位等、都内で変動が起きていることが分かります。
特に港区では、中国からの訪日渡航制限の緩和が上期に行われたことを受けて、中華圏投資家に従来から人気の高い湾岸エリアのマンションに注目が集まっていました。
また、本集計とは別に2024年1月〜3月の問い合わせを集計したところ、東京大阪以外の都道府県にも注目が集まっていることが分かりました。
特に福岡県福岡市博多区・京都府京都市下京区・北海道札幌市中央区への問い合わせ件数が増え、人気の上昇が伺えます。
東京都内では台東区を筆頭に23区東部への注目が集まっています。
ランクインした地域で不動産の売買を考えている方は、中華圏投資家の動向チェックも必須ですね。