死亡事故が発生したエベレスト デスゾーンで登山家で渋滞
ネパールと中国の国境に位置するヒマラヤ山脈。
そのなかでも、世界最高峰の山・エベレストの山頂は8,848mもあり、各国の登山家にとって憧れと言われています。
ところが人間が生存できる限界を超える「デスゾーン」と呼ばれる地帯がいくつかあるのをご存知でしょうか。
最近SNSに投稿された動画には、そのデスゾーンで、登山家による渋滞が起こっている様子が撮影されました。
渋滞が発生しているエベレスト
NEW YORK POSTによると、これは撮影日の数日前に起こった、2名の登山家が死亡した事故に影響を受けているといいます。
彼らは足を踏み入れた地点で雪崩が発生し、そのまま山の下に滑り落ちてしまったそうです。
さらに近年では、ベースキャンプの汚さも問題視されています。
Instagramにある登山家は「エベレスト。地球上で最も高く、最も汚く、最も物議を醸す場所だ」とキャプションを添えて投稿。
続けて「人々は死体を迂回し放置し、助けを求める声を無視する。ゴミと排泄物でこの場所を最も汚い場所にする。すべては頂上の栄光のために。いつになったら止めるのでしょうか」と指摘しました。
このようにエベレストの過密状態は長年問題となっており、頻繁に事故や死者が発生しているにもかかわらず、依然として人気は衰えていません。
この事態に、世間からは「私たちは山に対する認識を変え、登山家が頂上を目指すのではなく、自然の中にそびえ立つその場所に敬意を表すために訪れるといった、神聖な領域として扱う必要があると思う」「これはもはや趣味やスポーツとは何の関係もありません自然に対するリスペクトがなっていない」といった非難が寄せられました。