中国人の爆買いは過去の話。 2023年は台湾人が日本での消費額最多
台湾人・香港人向けの訪日観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」を運営する株式会社ジーリーメディアグループ。
同社が行った台湾人へのアンケートで、来日した際に使う買い物予算について約5割が「10万円以上」使う意向が判明しました。
2023年の訪日外国人旅行消費額、台湾人が最多
調査は2024年1月25〜30日にインターネットで実施し、有効回答数は2508でした。
観光庁が発表した2023年の訪日外国人旅行消費額では、台湾が7786億円で1位に。
台湾の訪日観光客による消費額は、コロナ前の2019年は中国に次ぐ2位で5517億円でした。
2023年は、台湾からの観光客がインバウンド消費をけん引したのです。
台湾では、2月8日から春節(旧正月)が始まります。
春節前に行った今回のアンケートによると、日本旅行の目的は1位は「日本食を食べたい」で94.4%。
2位は「自然・景勝地観光」で79.7%、そして3位は「ショッピング」で72.7%でした。
買い物の予算は、「5万円~10万円」が40.4%ですが、「10万円~20万円」の回答が31.8%、「20万円~50万円」が11.3%におよび、「10万円以上」の回答が約5割を占めています。
「50万円~100万円」は2.2%、「100万円以上」は0.5%という結果でした。
訪日時に購入したい物については、最多は「お菓子」で83.1%。
「食品」は75%、3位は「薬」の71%。
特に、「アリナミン」のほか「風邪薬」や「ビタミンB群」「目薬」などが自由記述で目立ったようです。
台湾人が買いたい食品・お菓子の1位はチーズ菓子専門店「ニューヨークパーフェクトチーズ」でした。
ジーリーメディアグループ代表取締役の吉田皓一さんは「中国大陸からの訪日客の戻りが鈍い今、台湾からの観光客の心をつかむことがインバウンド戦略の成功のカギと言えそうです」とコメントしています。
以前は日本で多額のお金を落とすのは中国人のイメージでしたが、現在は台湾人が1位となっています。