「モナ・リザ」の絵画にカボチャスープをぶちまけた女性 ブラウスを脱いで猛抗議

画像はイメージ(Flicker/ Kathryn Greenhill

個人の主張を尊重する意識の強い欧米では、ストライキや抗議活動がたびたび行われています。

【動画】「モナ・リザ」の絵画にカボチャスープをぶちまける様子

このほどフランス・パリにあるルーヴル美術館で、16世紀にレオナルド・ダ・ヴィンチによって描かれた「モナ・リザ」が被害に遭いました。

モナ・リザの絵画にカボチャのスープをぶちまけた環境保護団体

YouTubeなどで拡散された動画には、絵画の前に突然、2人の女性が近寄る様子が映されています。

2人は持っていたカボチャのスープをモナ・リザにかけていくと、そのうち1人の女性が着ていたブラウスを脱ぎました。

下に着ていたTシャツには「食品の反撃」と書かれており、絵画の前に立ちながら「アートと安全で持続可能な食品の、どちらが大切ですか?」と叫んでいます。

さらに「近年の農業システムは狂っており、農民は作業中に命を落としているのです」と訴えました。

その後、美術館スタッフが黒い壁紙を持ってくると、客たちに移動を求め、清掃作業に取り掛かったそうです。

女性2人は「食品の反撃」と呼ばれる活動団体のメンバー。

X(旧・ツイッター)を通じて「食品を一般的な社会保障制度に統合するための取り組み」であると述べました。

また「政府は食料に対する基本的な権利を尊重していない」と主張し、食料品に使用できる150ユーロ(日本円にして約2万4,000円)相当のクーポンを毎月国民に支給するよう訴えたようです。

なおBBCなどによると、モナ・リザの絵は額に収められていたため損傷はなく、約1時間半後に再び客たちにお披露目されたといいます。

Text by 春野 なつ