海外の病院で出産した日本人 出てきた病院食に落胆

画像はイメージ(Flicker/ Miia Sample

出産では多くのエネルギーを消費します。そのため、分娩後は空腹になる人も多いでしょう。

【画像】日本人が驚いた、ドイツの病院食

ドイツ在住の日本人漫画家、夏目ひららさん(@hirara2_manga)はこのほどドイツで第2子を出産。

その際に病院で出された食事についてInstagramに投稿しました。

出産後に出されたドイツの病院食に落胆する日本人

夫の立ち合いのもと、無事に出産を終えたひららさん。

病院で夕食が出される時間になんとか間に合います。

分娩でエネルギーを消耗していたひららさんは空腹のため、夕食を食べたい一心でした。

しかし出された夕食は、パン2枚とチーズ2枚、パンに塗るもの、アップルムースという煮たリンゴをペースト状にした食べ物のみ。

ひららさんは「ドイツの病院食は、朝食と夕食がスーパー質素である」といいます。

これは「冷たい食事(カルチス・エッセン)」と呼ばれる、ドイツの伝統的な食事スタイルだそうです。

朝と夜は火を使わずに、パンやハム、チーズを食べるのだとか。

「出産の消費エネルギーがまったくまかなえない」と、ひららさんは振り返っています。

たしかに、これでは空腹が満たされそうにありません。

さらにこれは出産後のため控えめなのではなく、毎日この食事スタイルだといいます。

NewSphereは、ひららさんに詳しくお話を伺いました。

朝と夜は火を使わない食事ですが、昼は肉や魚料理、スープなどの温かいものが出てくるそうです。

そのため「今日の昼食は何が出るのだろう?」と楽しみがあったと、ひららさんは話します。

質素な食事だと、おかわりをしたくなりそうですが、おかわりは基本的にないとのこと。

病院によってはビュッフェ形式のところもあるのだとか。

ひららさん自身、「ドイツには大柄な女性が多いのに、この食事で足りるのか?」と疑問に思ったようです。

しかし「ドイツ人と出産の話になっても、病院食は話題にならないため、彼女たちは気にしてないのかもしれません」と話します。

一方、ひららさんは入院時、差し入れを持ってくる家族を何度か見かけました。

「もしかすると差し入れでお腹を満たしているのかもしれません」とひららさんは考えます。

「4日間の入院後は、授乳などの忙しさから、しっかり食べる時間がなかった」と語るひららさん。

出産にはさまざまな試練がつきものですが、ドイツでは病院食も試練の一つになるようです。

Text by 島田 そら