多くの「それっぽい」仕草 ウソのクリスマス伝統儀式に納得する夫

画像はイメージ(Flicker/ Bo Brinkman

クリスマスをどう過ごし祝うかは、国によって違うものです。

【動画】妻がでっちあげたクリスマスの伝統儀式を実践する夫

アメリカ人の夫を持つイギリス人女性が、クリスマスで行う伝統をでっちあげたとTikTokで明かしました。

ウソのクリスマス儀式を夫に教える妻

女性はTikTok名「Millie Hart」のアカウントで、でっちあげたイギリスの伝統儀式を夫・マークさんに教える様子を動画で投稿。

ミリーさんは、「本来イギリスでは、この儀式を12月1日にやるんだけど忙しかったので」と切り出します。

そして、「ミンスパイに向かって2024年の望みを具体化するのね」というと、マークさんは「意味が分からない」と困惑した様子。

ミンスパイとは、中に柑橘類の皮が砂糖漬けになったものやドライフルーツが入った一口大のパイのことです。

イギリスでは、クリスマスに食べる伝統的なお菓子として知られています。

ミリーさんは、クリスマスデザインの筒の端をマークさんに持たせると「我らの王を守りたまえ」と唱えながら、彼に目を閉じるように指示しました。

続けて筒をパイにかぶせ、「誰にも聞こえないように、ミンスパイにお願いを言って」と夫に促しました。

不思議に思ったマークさんが「なんでパイに言うわけ?」と聞くと、ミリーさんは「明確にするためよ。長年私がやってきたことだから」ともっともらしい理由で返答しています。

その言葉に、納得した様子のマークさん。

この儀式中、ミリーさんは「伝統儀式はやった方がいいよね。一緒にやってくれてありがとう」と、あたかも伝統的風習であることを信用させるための演出も欠かしませんでした。

この奇妙な儀式を終えると、ミリーさんは次にパイの中身を皿に取り出しました。

そして彼女は、入っていた果物によって繁栄を示したり、困難に直面したりするという暗示を説明。

事細かに説明するミリーさんに、マークさんは聞き入っています。

最後にお互いの果物を数え、「あなたの方が果物が多いから、きっと祈りが叶うわね」と彼を祝福しました。

その後ミリーさんは、「目を閉じて、最後に息を吹きかけて」とマークさんに促しながら、自身はカメラ目線でほくそえんでいました。

この動画の後、別の投稿でミリーさんが、マークさんに冗談だったと明かしたと話しています。

マークさんは、「完全に納得させられた」ということから、ミリーさんの天才的なトリックにすっかり騙されたようです。

相手の国を尊重する意味でも、『伝統』と言われると信用してしまいますね。

Text by 本間才子