「手に汗握る瞬間」 動物園のカバが飼育員に襲いかかり、口を開けて威嚇
愛くるしい表情で、私達を和ませてくれる動物たち。
しかしどんな動物でも、危険を感じた時には野生の本能をむき出し、凶暴化することを忘れてはなりません。
中国・湖南省の長沙市(ちょうさし)にある動物園で2023年9月24日、カバが飼育員を襲う出来事が起きました。
飼育員に襲いかかるカバ
SNSに投稿された動画に映っているのは、カバの飼育エリアです。
奥の扉が開くと、薄暗いオリの中で、2頭のカバが暴れている様子が一瞬映ります。
しかし次の瞬間、そこから1人の飼育員の男性がかなり慌てた様子で飛び出してきました。
続いて追いかけるように、怒ったカバが彼をめがけて突進。
あまりの恐怖で、腰を抜かしながらも必死に逃げようとする男性に、カバは大きな口を開け今にも噛みついてしまいそうな様子です。
その後、カバは男性から離れるも、再び彼に威嚇(いかく)をします。
周囲には来園客の悲鳴が響きますが、カバは男性から去って行き、幸いにも大事には至らなかったようです。
『Daily Mail』などによると、男性がエサをあげるためにカバのオリに入ったところ、2頭のカバがケンカしていることに気付きました。
止めようとカバに近付いたところで、興奮したカバに襲われてしまったそうです。
長沙市森林局は現在、この出来事について調査中であることを明かしました。
また同園の広報担当者はメディアに対し、「飼育員たちは安全性についての訓練を受けています。特にオス同士の闘いや、メスの発情期には細心の注意を払わなければなりませんでした」とコメント。
通常、カバが人間を攻撃することは稀ですが、縄張り意識が強いうえ体が大きく力もあるため、万が一襲われた場合には致命的になることもあるそうです。
動画に対し、SNSでは「飼育員が無事でよかった」「手に汗握る映像」といった声や、「動物たちは狭い動物園で飼育されて、ただでさえストレスが溜まっていると思う」など、様々な意見が上がりました。