「所得税の最高税率が最も高い国」ランキング・トップ10 ランクインした日本は何位?
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生活のなかで、税金が高いと思う機会は少なくない。実際のところ日本は、世界でどの程度高い税率を適用しているのだろうか? 消費税などは北欧諸国が高いが、個人所得税に適用される累進課税の最高税率という意味では、日本は世界有数の高さを誇るようだ。
イギリス発祥の国際的調査企業・KPMGコンサルティングが発表している2020年のデータをもとに、世界の最高個人所得税率が高い国・トップ10を見てみよう。
◆同率9位:ポルトガル 48%
消費税:23%
法人税:21%
ポルトガルは居住者と非居住者に対し、別々の制度を用意している。居住者は国外で生じた所得を含む全所得が課税対象となる。
累進課税により、14.5〜48%までの税率が適用される。これに対して非居住者は、ポルトガル国内の所得のみを課税対象とし、一律25%の税率が適用される。
◆同率9位:アイルランド 48%
消費税:23%
法人税:12.5%
累進課税が採用されている。税控除後の所得が3万5300ユーロを超えると、超過部分について個人所得税としては最大の40%が課税される。
さらにUSCと呼ばれる別の所得税が存在し、控除後の所得が10万ユーロを超える場合は3%、7万44ユーロを超える場合は8%が加算される。2つの所得税の合計は、最大で48%となる。