生成AI作品に警戒 アマゾンが個人出版件数に制限

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 アマゾンが手がける個人出版サービス「Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)」が、出版作品の件数に制限をかけると発表。生成AI(人工知能)を使用した作品への懸念が背景にあるようだ。

◆Kindleの個人出版制限
 KDPは9月18日、新作の出版件数に制限をかけると発表。現時点では、出版件数の突出は見られないが、プラットフォームの濫用を避けるために、件数制限をかけるとのことだ。アマゾンはガーディアンに対し、その件数制限は現時点では1日3件と回答しており、多くの人にとって影響はなさそうだ。一方で、出版の専門家の見解によれば、制限を設けたところで、AI出版を通じてお金を儲けようとする人々は何らかの抜け道を見つけ出すだろうとのことだ。

 KDPは9月6日にも、AIがもたらすKDP出版への影響についての見解と新たな対策を示している。個人出版をする際、創作者はコンテンツがAIによって作られたものなのかどうかを明確にしなければならないというもの。KDPはAI コンテンツ(文章、画像、翻訳)について、AI生成(AIが創作したもの)とAIアシスト(作者が自分で創作し、AIを使って編集、改良、エラーチェックしたもの)を区別している。KDPによれば、AIアシストのコンテンツは報告の必要はないが、AI生成のコンテンツはKDPに知らせる必要があるとのことだ。

Text by MAKI NAKATA