ドライブスルーで注文金額に誤り 指摘するも店員は「前の人が払ったのであなたはその方のを」
昨今アメリカで、『恩送り(Pay it forward)』現象がトレンドになっています。
『Pay it forward』とはもともと、「受益を他人に恩返しする善行」として始まったモラルのこと。
最近ではドライブスルーなどで、自分の会計の際、後ろに並んでいる車の代金も支払う連鎖を指すこともあります。
善意を示すムーブメントとして、SNSで注目されているトレンドです。
この『Pay it forward』を知ってか知らでか、「マクドナルドは正気を失った」と題した、ジョーダン・レイノルズ・ベイリーさんのTikTok投稿が拡散されています。
マクドナルドのドライブスルーで起きた、『Pay it forward』トラブル
@eyenerd87 McDonalds has lost their mind ???♀️??♀️ #fastfood #mcdonalds #crazystories ♬ original sound – Jordan Reynolds Bailey
ある日彼女は息子さんと一緒に、マクドナルドのドライブスルーを利用しました。
支払い窓口に進むと「3人分のキッズミールと諸々の注文ですね」と店員に確認されますが、ジョーダンさんが注文したのは、「1人分のキッズミールとハンバーガー3つ」です。
女性が店員に誤りを伝えると、店員は他のスタッフと話し、彼女の1台前に並んでいた車に駆け寄りました。
その様子を見た彼女は、「1台前の車の会計と間違えたのだろう」と解釈します。
ところが戻ってきた店員がジョーダンさんに伝えたのは「合計で25ドルです」という金額でした。
ジョーダンさんが注文したものは17ドルだったそうで、これも誤りです。
そのことを店員に伝えると、「でも1台前の車があなたの代金を払ったので、あなたが彼らの代金を払います」と言われました。
ジョーダンさんが支払いを拒否したところ、店員は店長を呼び出して会計を訂正。
もしジョーダンさんの出来事が、『Pay it forward』だとすれば、前に並んでいた運転手が彼女の分も支払うことが正しいスタートです。
その後、彼女が後ろに並んでいた人の分の会計を支払えば、『Pay it forward』としてはうまくいったはず。
ところが彼女の場合、前の人の会計を支払うことになってしまうため、『Pay it forward』が成り立たなくなってしまうのです。
投稿には約1200件以上のコメントがつき、さまざまな反応が上がりました。
『Pay it forward』を「半強制」と捉え、「その連鎖はいつも、私の時に止まる!」「『Pay it forward』で払うのは、安い時だけ」といった意見が寄せられています。
また、「『Pay it forward』ではなくても、注文が間違っていることもある」など、会計時のミスを指摘する人もいました。
マクドナルドに限らず、アメリカのファストフード店では『Pay it forward』が突如始まることもある模様。
SNSで流行っているトレンドとはいえ、その連鎖が起きるのは、1日に1回あるかないかという程度だそう。
ジョーダンさんのような反応のほうが、ごく一般的と言えそうです。