ガンと診断された飼い主 何かを感じ取ったコリーが、「すすり泣き」

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ボーダーコリーの賢さ、そして飼い主への忠犬ぶりは誰もが認めているところですが、まさかここまでとは…!

今、世界の動物好きが集まる『The Dodo』というメディアで、人々の胸と目頭を熱くさせているのが、ボーダーコリー、ソラの動画です。

飼い主さんの女性がガンと診断されたのですが、彼女はまず美容室で、長かった髪の毛をバリカンでバッサリと切り落とします。

帽子を取り、外見がすっかり変わってしまった飼い主さんを見て、何か良からぬことが起きていると察知したソラ。

女性の首に抱きつき、肩に顔を乗せ、とても悲しい鳴き声をあげます。

吠えているのではありません。もはや、すすり泣いているとも言えるでしょう。

動画を見て、犬がこんなにも切ない声を出すことに驚いた人も多いようです。

飼い主さんの入院準備品が詰められている箱に、いつも遊んでもらっていた自分のボールを入れるソラ。

入院中はビデオ通話で飼い主さんの顔を見て、声を聴くこともできましたが、そうすると余計に会いたくなってしまうのか、表情は沈んだままです。

飼い主さんの体調がよくなり、病院の駐車場で車の中からですが、女性をお見舞いすることもできました。

後部座席の窓からあわや飛び降りてしまいそうな、そんな喜びようです。

そうなると、飼い主さんも「必ず元気になって自宅に帰る!」と決意したのでしょう。

つらい治療を頑張って乗り越え、9カ月後にしっかりとした足取りで自宅に戻ってきました。

「飼い主さんが退院した!」

玄関にダッシュし、弟分のボーダーコリーとともに、嬉しそうに尻尾を振って飼い主さんを迎えたソラは、また女性の首に抱きつき、今度はうれし泣きです。

なんて心が豊かなんでしょう。

大好きな飼い主さんにまた会えて、抱きしめてもらって本当によかったね、ソラ。

飼い主さんも本当に頑張りましたね。

もう2度とソラを悲しませることがないよう、どうかお大事になさってください!

Text by 森みどり