ピザ界に激震 アイスランド大統領“パイナップル・ピザ禁止したい” ネットで大論争勃発

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ピザ界に激震 アイスランド大統領“パイナップル・ピザ禁止したい” ネットで大論争勃発

 ピザにパイナップルはアリなのか? この議題を巡り、今ネット上で熱いバトルが繰り広げられている。発端となったのは、アイスランドのグズニ・ヨハンネソン大統領だ。北アイルランドの高校生グループとの質疑応答で「ピザのトッピングとしてのパイナップルをどう思うか」と尋ねられ、「基本的に反対。できればパイナップルの使用を禁じたい」と発言したことがネットを通じて拡散。主要メディアにも取り上げられ、大統領が釈明のコメントを出す事態となった。

◆甘酸っぱさが人気。発祥はカナダ
 ベーコンやハムとともにパイナップルをのせたピザは「ハワイアンピザ」の名で親しまれているが、実は発祥の地はカナダだ。カナダのCBCラジオによれば、ハワイアンピザを考案したのは、現在82才のサム・パノポウロス氏だという。同氏は、アメリカからカナダにピザがもたらされた1950年代後半から60年代に、パイナップルをのせたピザを自身のレストランで提供し始めた。最初は全く売れなかったが、人々は次第にマッシュルーム、ベーコン、ペパロニばかりの味に飽きはじめ、やがて甘酸っぱいパイナップルピザの人気に火が付いたという。こうしてめでたくハワイアンピザとしてメニューに残ることになったようだ。

 今ではピーマン、玉ねぎ、シーフードと、様々なトッピングが楽しめるピザだが、パノポウロス氏はやっぱりパイナップル・トッピングが一番だと考えており、ぜひヨハンネソン大統領にも伝えてほしいとCBCに語っている。

◆思わぬ反響。人気大統領も沈静化に釈明コメント
 物議を醸す発言をしたヨハンネソン大統領だが、アイスランド・マガジンによると、非常に温和な政治スタイルで人気の高い指導者だという。大統領は、20%の給与引き上げを断り、給与の10%をチャリティに寄付。アイスランドのゲイ・プライド・パレードで行進した初めての大統領でもあり、支持率調査では「大統領に不満」と答えた有権者はわずか3.8%だったということだ。

 自身の発言が思わぬ大論争のきっかけとなったことに責任を感じたのか、ヨハンネソン大統領はフェイスブックで「パイナップルは好きだが、ピザにのせるのは好きじゃない。パイナップルをピザにのせるのを禁じる法律を作る力は私にはないし、そんな力がなくてよかった。大統領は無限の権限を持つべきではない」と釈明のコメントを発表。最後は「ピザにはシーフードがお奨め」で締め、自国の輸出品であるシーフードを宣伝することも忘れなかった。

◆繰り返されるパイナップル論争
 釈明コメントで一段落したものの、サンディエゴ・ユニオン・トリビューン紙は、「ピザにパイナップル」論争は今に始まったことではないとし、長年にわたり純粋主義者と冒険主義者の間での終わりなき戦いを生み出してきたと伝えている。今回は大統領の発言がきっかけだったことで様々な意見がネットを賑わせ、CNN、ニューヨーク・タイムズ紙、ガーディアン紙などの大手メディアもこのニュースを取り上げた。

 ツイッター等のSNSやメディアのコメント欄には「ピザにのせるのがパイナップルの最良の使用法」、「禁止は間違い。短絡的で思慮がない」、「これからアイスランドとの戦争突入やむなし」、「パイナップル難民、うちで引き受けます」など、パイナップル擁護派のコメントが集まった。また、宅配ピザチェーンによる、ハワイアンピザ応援ツイートなどもあり、ちゃっかり宣伝活動にも利用されたようだ。

 パイナップル反対派からは「彼(ヨハンネソン氏)こそ、今我々が必要なヒーロー」、「将来アイスランドに移住したい」、「イタリアから支持する」など、大統領を讃えるコメントに加え、「必要性ゼロ」、「果物ごときに、トマトソースと混ざる資格はない」、「イチゴやオレンジやバナナものせる気?」など、パイナップルを否定する厳しいコメントも並んだ。

 一方、「ストックホルムでは、ピザにパイナップル、バナナ、ピーナッツ、カレーがのっています」という驚きのコメントも登場。どうやらパイナップル以降も、ピザ界の飽くなき挑戦は続いているようだ。結局食べる側が望めば、トッピングは何でもオーケーというのが結論ではないか。

(山川真智子)

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