2017年に対して日本人とフランス人は悲観的

 2017年がスタートして早1ヶ月以上が過ぎた。初詣で「今年も良い年になりますように」と願った人も多いだろうが、果たしてどれだけの人々が今年は良い年になると考えているのだろうか。グローバル市場調査会社のIpsosによるレポート「2017: High Hopes or Dire Straits」が、2017年に対して各国の人々がどのような見通しを持っているかを示している。

 2017年が良い年になるかという問いに、「Very much agree(非常に同意する)」「Somewhat agree(多少は同意する)」とポジティブな回答をした割合で、調査対象国を並べた(以下グラフ)。ペルー、コロンビア、インド、中国、南アフリカの人々は9割以上がポジティブな回答をしており、楽観的な見通しを持っている。一方で5割強しかポジティブな回答をしなかったのが日本とフランスで、2017年に対して悲観的だ。なお、調査対象国でポジティブな回答をした割合の平均値は78%だった。ポジティブ回答の割合上位の国々は、必ずしも経済的に発展した国ではないことを鑑みると、多分にその国民性が影響していると考えられる。

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 また、年齢層の観点でデータを見ると若い世代ほど、収入の観点で見ると高収入層ほど楽観的なようだ。これからを担う若い世代が楽観的という点は、私たちが将来に対して楽観的になれる良い傾向だろう。

photo via Max Pixel

Text by 酒田 宗一