米国版「ブラック企業」ランキング発表 1位はソフトバンクに敗れたあの会社
米国のニュースサイト「24/7 Wall St.」が、「ブラック企業ランキング」を発表した。匿名の企業情報交換サイト「Glassdoor」上の評価をもとに、平均を大きく下回る評点の企業を重点的に調査し、決定したという。
不名誉なトップの座を得たのは、米衛星放送大手の「ディッシュ・ネットワーク」だった。米スプリント・ネクステルへの買収合戦でソフトバンクに敗れた企業だ。なお同サイトの7月の別の記事でも、ディッシュは1位になっていた。
またディッシュは2012年、「MSNマネー」による顧客サービス「不名誉の殿堂」にも選ばれており、従業員の不満は顧客満足の低下を招くと指摘されている。
【米国のランキングの評価基準】
ランキングに記載された企業の主な選定理由は、低賃金、昇給がまれであることなどだ。他には、「顧客サービスより売上重視」の経営方針や、長時間労働なども挙げられている。
また、リストに挙がったほとんどの企業で、CEOの評価も低い。例外的に、ヒューレット・パッカードのメグ・ホイットマンCEOは高い評価を得ている。ただし同CEOは昨年、2万7000人の人員削減を発表しており、「解雇は同社の問題を解決しない」とのいう否定的な評価の声も取り上げられている。
【日本のブラック企業ランキングとの違い】
なお、先日日本で発表された、「ブラック企業ランキング」は、労働組合や大学教授らの団体が主催し、行政処分や労災認定された企業を選定。インターネットやイベントの来場者による投票で決定したものだ。
一方、今回取り上げた米国のランキングは、実際に企業で働いていた人物による、「働くべきでない」という評価が多く集まった企業が選ばれている。詳細は以下の通りだ(画像)。