「ロイヤルベビー」誕生で、英国王室の人気再燃か
ウィリアム王子とキャサリン王妃の子供は、第1位チャールズ皇太子、第2位ウィリアム王子に続き王位継承順位第3位となる。
英国では2011年10月に、これまで王の子供である最年長男子が王位を継承するとしていた法律を、性別を問わず第一子が王位継承すると改訂したばかりだが、今回男子が誕生したことで、新しい法律の適用はまだ先のこととなった。
ロイヤルベビー誕生に沸く英国の様子を、海外各紙が報じている。
【誕生を喜ぶ声】
キャサリン王妃の自然分娩での出産に立ち会ったウィリアム王子は、「最高にうれしい」と第一子誕生に感激した様子だ。
王子の父親であるチャールズ皇太子は、「妻も私も初孫ができたことをそれはそれは喜んでいる。」「たくさんの人がここ数カ月私に話してくれたように、孫ができる経験は、誰にとっても特別なものだと思う。初めてお祖父さんになったことは、このうえなく誇らしく、幸せだ。早く孫に会いたい。」と話した。
キャメロン英首相は、「嬉しい知らせです。私だけでなく国中の人々が喜んでいることでしょう。」「英国にとって大事な日であると同時に、なにより、素敵な愛すべき英王室カップルにとって初めての赤ちゃんの誕生は素晴らしい瞬間でしょう。」と誕生の発表直後に公邸前でコメントした。
オバマ米大統領は、「ミッシェルと私は、英国王室夫妻の第一子出産に心からお喜びを申し上げます。」「ご多幸をお祈りします。」とお祝いを述べ、同時に米国と英国の親密で良好な関係を強調することも忘れなかった。
【人気を取り戻した英国王室】
赤ちゃんの誕生は21時前に、バッキンガム宮殿の前庭に立てられたイーゼルに貼り出された。イーゼルの前には、あっという間に人だかりができ、人々は貼り出された内容を一目みようと押し合いへし合いになった。
誕生の発表を受けて、テムズ川や凱旋門、トラファルガースクエアは、英国王室の色である青色で誕生を祝う飾り付けが施された。
フィナンシャル・タイムズ紙は、2年前のウィリアム王子とキャサリン王妃の結婚に始まり、昨年のエリザベス女王即位60周年、そして今回のロイヤルベビー誕生と続く、英国王室の人気の再燃を王室は喜んでいるだろうと報じている。
【王子の名前が賭けの対象に】
英国では、赤ちゃんの名前が賭けの対象となっている。
同国のブックメーカー(賭けを請け負う会社)パディー・パワー社によると、22日まででもっとも人気が高かった名前は、女性の名前であるアレキサンドラであったが、男子が誕生したことで負けが確定した。ついで人気なのが、ジョージだという。
赤ちゃんの名前はいまのところ発表されていないが、ウィリアム王子の時には出産から一週間、チャールズ皇太子の時には1ヶ月経ってからの発表であった。