高級ホテルからアプリまで・・・イギリスの「ロイヤルベビーブーム」が加熱
イギリスでは、ウィリアム王子とキャサリン妃の子どもの誕生が待たれる中、小売り業者たちが「ロイヤルベビー」ブームを売上に結び付けようと躍起になっているようだ。
ウィリアム王子とキャサリン妃の子どもは、7月半ばが予定日であったがまだ産まれていない。なお子どもの王位継承順位は第三位で、チャールズ皇太子、ウィリアム王子に継ぐ。
【ロイヤルベビーブームに合わせた商品】
ロイヤルベビーをテーマにした服から、両親を対象としたホテルのスイートルームの宿泊プラン、エチケット袋のような商品まで売られているという。
ニューヨークタイムズ紙では、イギリスでは、ホテルが様々なサービスやイベント、特別プランを提供していることを報じている。
例えばロンドンのピカデリーに位置するアテナウムホテルでは、過去の「ロイヤルベビー」たちを振り返る写真展を行っており、50点を超える写真を見ることができる。
また、ロンドン中心部にあるグロブナーハウスホテルでは、「王室の子供部屋」をテーマにした、ポター(ピーターラビットの作者として有名)の絵で飾られた着替え室やドールハウスなどが備えられた部屋への宿泊プランがある。このプランは3日間の宿泊で6675ポンド(約100万円)となっている。最も高いパッケージプランでは、バッキンガム宮殿のプライベートツアーやベビーシッター、グルーミングサービスなどが備えられている。
グッズについては、キーホルダーやマグカップ、よだれかけや靴下など様々なものが販売されている。従来にはなかったような商品として、携帯電話向けのゲームやアプリなども発売されているようだ。
例えば、ウィリアム王子が赤ちゃんを抱えてロンドン中を走り回る、スマホ向けの無料ゲーム「Keep Calm and Carry on Running」がある。
また「Royal Baby App」(注1)というアプリでは、イギリス王室の公式の情報を追うだけではなく、ツイッターなどで流れる王室に関する噂をキャッチアップしていくことができ、また王室に関する写真も見ることができる。
【経済効果は約365億円?】
イギリスの調査会社センター・フォー・リテール・リサーチによると、7~8月にかけてのイギリスでの売り上げ効果は2億4300万ポンド(約365億円)にものぼるとみられている。
また、ロイヤルベビーに関する賭けも白熱している。赤ちゃんの名前や性別、出産日や髪の色、ひいては出産を終え退院する際に夫婦のどちらが赤ちゃんを抱いて出てくるか、までもが賭けの対象になっているという。