中国人女性がiPhoneで感電死 原因はパクリ充電器か?

 中国・新疆ウイグル自治区で11日、女性(23)が、充電中のiPhone4にかかってきた電話に出ようとして感電死した(当初はiPhone5と報じられていた)。
 アップル社は15日、「不幸な事故を知り、とても悲しい。ご家族に哀悼の意を表明します。徹底的に調査するとともに関係当局に協力します。」との声明を発表した。
 本件についての詳細は調査中であるが、中国メディアは、充電器が正規品ではなかったと報じている。
 亡くなった女性の家族は、使用していたiPhoneは2012年12月に購入したとしている。なお女性は中国南方航空の客室乗務員で、8月に結婚を控えていたとフォーチュンが伝えている。

【充電器に問題か?】
 今回の事件の原因はまだ不明だが、各紙は、iPhoneでの感電死はありえず、安全認証を受けていない非正規の粗悪な充電器が原因では、と疑っている。
 中国消費者協会は5月、市場に氾濫している、安全認証を受けていない非正規の充電器を使用しないよう、注意を呼びかけていた。

 また専門家は、女性が亡くなった新疆ウイグル自治区の夏は非常に暑く、充電器は夏場には特に熱くなり、不安定になりやすいと指摘している。

 なお2004年と2011年にも、充電中の携帯電話の使用により感電死した、という報告はインドであった。しかしフォーチュンによると、通常充電中の携帯電話に致死量の電流は流れておらず、感電死した男性が使用していた電話か充電器は不良品であったろうと報じている。安い中国製のコピー商品を使用していたとも指摘している。

【中国におけるアップル社の行く末は?】
 今回の事件により、アップル社の中国での広報活動は、より厳しいものとなった、とウォール・ストリート・ジャーナル紙は伝えている。
 4月には、中国国営の報道機関が、アップル社の中国での顧客対応を批判。中国の消費者に対してアップル社の最高経営責任者ティム・クック氏が謝罪し、製品保証期間の延長を約束していた。

Text by NewSphere 編集部