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シリアの混乱、国外へも飛び火か?

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 長期化し、混乱が深まるシリア内戦の影響が、他国にも波及している。
 アサド政権を支持する、レバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」と、イスラエルの衝突が本格化しそうだ。双方はこれまでも緊張関係にあったが、5月にイスラエルが、ヒズボラに武器が渡るのを防ぐために、シリア国内の関連施設を空爆したことで、関係がさらに悪化したようだ。
 ヒズボラの指導者ナスララ師はテレビ演説を行い、シリア政府から高性能兵器を受け取り、イスラエルに報復していくと意気込みを語った。海外各紙はヒズボラの動きを追っている。

【シリア政府とヒズボラの結託】
 ナスララ師の演説によると、ヒズボラはシリア政府から「これまでにない高性能な兵器」を受け取り、イスラエルとのパワーバランスを一変させる報復を行なっていく意気込みだとワシントン・ポスト紙などは報じている。
 アサド大統領も、今後はイスラエルからの攻撃に泣き寝入りすることなく、ヒズボラに「あらゆるものを提供しながら、過激で被害の大きい」報復を展開していくと語っている。
 ヒズボラの活動に詳しいアナリストによると、提供されるのは化学兵器ではなく長距離ミサイルの可能性が高いという。しかし、イスラエルや欧米諸国は、政府軍とヒズボラの結託が深まることで、化学兵器使用への懸念を高めている。

【宣戦布告の目的】
 シリア国内でも、ヒズボラの宣戦布告は大々的に報道されているが、政権側も反体制派側も正式なコメントはしていないようだ。詳細が明らかではないものの気合の入った演説に対して、ウォール・ストリート・ジャーナル紙は2つの目論見を分析している。

 まずは、ヒズボラ組織内の戦意を鼓舞することだ。組織内では、シリア内戦のために、多くの構成員が命を落としていることに抗議する声も少なくないという。内部分裂を避けるため、改めて一致団結を呼びかける意図と考えられる。なお米国の調査によると、シリアのために戦っているヒズボラは2,500人で、今後増員の可能性が高いという。

 次に、イランがヒズボラを通し、シリアでの影響力を拡大しようとしているのではと同紙は分析している。
 イランはヒズボラに武器を提供しているとされており、複雑に対立しあってきたイスラエルとの衝突の表れといえるようだ。ヒズボラを奮い立たせることで、反体制派を支援するイスラエルや欧米・アラブ諸国への牽制をねらっているとも報じられている。

(Newsphere編集部)

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