英キャサリン妃トップレス写真 出版差し止め
14日発売されたフランスの雑誌「Closer」に、英キャサリン妃のトップレス写真が掲載された。英国王室は、同誌に損害賠償や写真公開の差し止めを求め訴訟を起こした。仏裁判所は原告の主張を認め、写真データを直ちに引き渡すこと、写真掲載の禁止、弁護士費用の賠償、掲載をやめなかった時の罰金などの判決を下した。英国王室は、この写真を転載したアイルランド「Daily Star」誌、イタリア「Chi」誌を同様に提訴する意向だ。なお、今回の判決はフランス内でのみ有効である。
<各紙の報道>
IHTは、トップレス写真流出騒動の詳細を報じた。この写真は、ウィリアム王子とキャサリン妃が南フランスで休暇中、望遠レンズで道路から撮影されたものだと説明した。滞在先は大きな公園に囲まれ公共の道路から数百メートル離れており、プライベートが十分に守られるべき場所にあったと報じた。王室は、パパラッチに追いかけられ起きたダイアナ妃の交通事故を想起させると非難した。一方政府はコメントを控えており、イギリスの君主と政府の関係を浮き彫りにようだとみている。
WSJは、裁判結果を詳しく報道した。判決は、弁護士費用の賠償が2000ユーロ(約20万円)、掲載を取りやめなかった場合の罰金が1日あたり1万ユーロ(約100万円)だったと報じた。裁判官は、休暇をウィリアム王子夫妻の公式行事と結びつけることはできず、公式行為と判断はできないと述べた。なお、英国王室のプライバシー権の保護は長年の大きな課題になっていると指摘した。