来日ガガ様の“ハングル服”に日本の一部ネット民が激怒 海外は呆れ気味

 アバンギャルドな衣装で知られる歌手、レディー・ガガが12日に来日し、世界ツアーのアジア・太平洋セクションをスタートした。13~14日にQVCマリンフィールドでの公演後、韓国へと向かう。

【レディー・ガガの衣装は注目の的】
 成田空港に到着したガガは、胸の部分に貝殻がデザインされ、全体はヒトデや海草のデザインに彩られた半透明のボディストッキングで人々の前に姿を現した。デイリー・メール紙曰く「ほとんど裸であるような幻想」を見せたという。

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙とデイリー・メール紙は、それぞれのオンラインサイトで、ガガの様子を報じている。特に衣装については写真が多用されている。

 また、デイリー・メール紙によると、ガガは「アジア」と名付けた愛犬を検疫のために同伴できなかったことを嘆いているそうだ。

【ハングルのプリントされた服がネットで槍玉に】
 ガガ本人がインスタグラムに投稿した2枚の写真が、別の波紋を呼んだ。六本木で撮影されたその写真で、彼女が着用しているカラフルなジャンプスーツの右胸付近に、ハングルがプリントされていたのだ。そのハングルの意味するところは「カラー(色)」。

 その後、掲示板サイト「2ちゃんねる」に、「来日のレディガガ、ハングル文字の服で六本木徘徊!白人目線で日本も韓国も同じ現実判明へ」というスレッドが立った。『Kotaku』は、これを呆れ気味に報じている。寄せられた怒りのコメントの英訳を載せるとともに、背景として下記を挙げた。

1: 2ちゃんねるは保守に偏っている
2: 現在の日本と韓国の間柄は最高とはいえない。
3: 両国は文化も伝統も異なり、混同されることを望まない。

「このような服装は、着用者がアジア人はみな同じだと考えているという印象を与えかねない」と『Kotaku』は述べる。小さな失策のようだが、たくさんの日本のブログやウェブサイトに拡散されるだろう、と予想する。とはいうものの、日本の本当のファンは気にかけないだろう、とも見ている。

 ライフスタイルニュースサイト『BUSTLE』は、『Kotaku』の記事を紹介し、ガガはレイシストではなく、両国の違いを知っているとの見解を見せる。その上で、「もう少し状況に敏感になって、もっと中立的な服を選ぶべきだったかもしれない」「あるいは、せめて腕を組んで文字の部分を隠すとか」と述べている。

【読者の意見は?】
 『Kotaku』のコメント欄には以下のような意見が寄せられている。

・じゃあ、基本的には、バカな連中がバカなコメントをしてるってこと? 誰かが日本で韓国語の書いてある服を着ていたからって裏に何かあると考えるんなら、本気で沸点が低過ぎるね。

・無害だけども、ポイントは、白人の大半が違いを学ぶことについて興味がなく、だから気にかけないというところだと思う。

・もしも私が、どこかの日本人がロシア語の服をブルガリアで着てるからと怒ったら、それは正当だといえる? もちろん違う、それはバカのすること。日本の連中はレディー・ガガが日本語を知ってなきゃいけないと思うのか?

・問題になるのは、彼女が「日本が好き、だからこの日本の服を着ているの」とかそういうことをも言った場合だけだろう。そういうことがないのなら、服は全く彼女の主張とは関係ない。

Text by NewSphere 編集部