1400万DLの「LINE:ディズニー ツムツム」、日本から世界展開 ダッフィーに続く?海外注目

 ディズニーは1日、日本の大人気ゲームアプリ『LINE:ディズニー ツムツム』(iOS・Android対応/無料)の英語版を米国で公開すると発表した。米メディア『PC Mag』によると、『ツムツム』英語版は、米国以外の39ヶ国でも、ダウンロード可能となる。

 『ツムツム』は、ディズニーのキャラクターを使ったぬいぐるみ『ツムツム』シリーズをテーマにしたカジュアルパズルゲームである。プレイヤーは、『ツム(ぬいぐるみ)』を3つ以上なぞって消していき、長く繋げれば繋げるだけスコアが増える。

 ディズニーが日本独自のゲームアプリを世界展開する背景には、何があるのだろうか。

【ゲームとぬいぐるみのコラボレーション】
 2014年1月29日に日本で公開された『ツムツム』は、これまで累計ダウンロード数1,400万件を突破、App StoreやGoogle Playの各アプリストアで、無料総合ランキング1位を獲得したこともある。

 またゲームとの相乗効果により、『ツムツム』ぬいぐるみは、過去9ヶ月に160万個売れた、とニュースメディア『Variety』は報道している。

 米国ディズニーストアにおいても、自社サイト『DisneyStore.com』や小売店、ディズニーパークを通じて、30種類以上の『ツムツム』ぬいぐるみの販売を開始した。ぬいぐるみには3つのサイズがあり、値段は4.95ドルから24.95ドルまである。秋には新しいキャラクターも登場予定、と同メディアは伝えている。

『ツムツム』は製品とデジタルゲームの両方で展開されるため、プレイヤーは多面的な体験を楽しむことができる。海外メディア『Venturebeat』によると、ウォルト・ディズニー・ジャパンのポール・キャンドランド代表取締役社長は、『ツムツム』が「世界中のゲストに愛されるように」と抱負を語った。

【日本から世界へ】
 『Variety』によると、『ツムツム』は米国に輸入された日本のディズニー商品の最初のものではない。

 世界中のディズニーランドやディズニーストアで販売されているダッフィーは、元をただせば、ディズニーワールドで販売されていた無名のクマのぬいぐるみだった。日本のディズニーシーを運営するオリエンタルランドが、独自のストーリーを与え、ダッフィーと名付け、名無しのクマに新しい息を吹き込んだのである。

 ディズニーのゲーム開発会社であるディズニー・インタラクティブのジミー・ピタロ社長は、ディズニー・ジャパンの功績を称賛している。「日本のチームと密接に連携することにより、彼らの成功を世界に広げられることを誇りに思う」と語った、と『Variety』は伝えている。

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Text by NewSphere 編集部