バドミントン日本男子、初の世界一 5連覇中国・強豪マレーシアらを破る 相手国メディアも賞賛
25日、インドのニューデリーで行われたバドミントンの男子トマス杯で、日本はマレーシアを3-2で破り、初優勝を果たした。
【準決勝では中国を破る】
日本は準決勝で、6連覇を狙う中国に、3-0のストレートで勝利。日本の決勝進出は史上初。決勝では、大会で3度銅に輝いた強豪マレーシアを破り、優勝。マレーシア・インサイダーは、日本の中国撃破は偶然でないと証明された、と賞賛した。
また同紙は、日本の女子代表は、24日のユーバー杯決勝で中国に敗れ準優勝だったため、男子はその雪辱を果たした、と報じた。
【試合結果】
試合結果は下記の通り。
・シングルス1
○ Lee Chong Wei(世界ランキング1位) 21-12, 21-16 田児賢一(同4位)
・ダブルス1
Hoon Thien How・Tan Boon Heong 21-12, 17-21, 19-21 早川賢一・遠藤大由 ○
・シングルス2
Chong Wei Feng(27位) 15-21, 17-21 桃田賢斗(14位) ○
・ダブルス2
○ Goh V Shem・Tan Wee Kiong 19-21, 21-17, 21-12 嘉村健士・園田啓悟
・シングルス3
Daren Liew(66位) 12-21, 21-18, 17-21 上田拓馬(25位) ○
【マレーシア紙などの評価】
マレーシア・インサイダーは、6時間以上にわたる決勝戦を、勝負の行方が揺れ動く「シーソー・ゲーム」だったと報じた。同紙は両国の全ての試合を詳細に解説しているが、中でもシングルス2のChong Wei Feng選手の敗戦に注目している。同選手は今大会負けなしの大活躍だったが、逆にそれが決勝での重圧になったのかもしれない。
インディアン・エクスプレスは、主将でシングルス3のDaren Liew選手に着目。同選手は、キャリアの大部分をLee Chong Wei選手の陰に隠れて送り、唯一注目すべき肩書きはフランスのスーパーシリーズで優勝したぐらいであるという。年初は膝の故障のため3か月間欠場し、一時はトマス杯への参加も危ぶまれたが、信頼厚くトマス杯主将に選ばれた。
2-2で迎えた最後の試合で、惜しくも敗れている。
【マレーシアのスポーツ大臣も観戦】
インディアン・エクスプレスによると、マレーシアのスポーツ大臣カイリー・ジャマルッディン氏がコートサイドに慌ただしく駆けつけ、決勝戦の重要性を際立たせたという。衛星放送の権利者が土壇場で、マレーシア国営テレビネットワークから放映料を取らないと決めたため、マレーシアの人々は家に釘付けでシリ・フォート総合スタジアムの試合に見入ったということだ。
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