ポール・マッカートニー回復へ お気に入りの「ヘイ・ジュード」がJASRAC賞を受賞

 元ビートルズのポール・マッカートニーが世界ツアーの日本公演のため5月15日に来日したが、ウィルスに感染し、入院する事態となった。このため、日本で予定されていたすべての公演と、5月28日に予定されていた韓国ソウルでの公演が中止となった。

 日経スポーツによると、マッカートニーは、嘔吐や下痢の症状を訴えて受診したという。入院治療が功を奏し、回復に向かっているとマッカートニーのスポークスマンは発表したが、詳細については、公表されていない。

【入院中のマッカートニーからメッセージ】
 英テレグラフ紙によると、マッカートニーは東京の聖路加国際病院に入院中であり、病室では、3人目の妻であるナンシーさんが付き添っているという。世界中のファンから励ましのメッセージが届いており、マッカートニーは非常に感謝している、とスポークスマンはコメントした。

 また、「励ましのメッセージをありがとう。とても感謝しています。皆さんをがっかりさせてしまい、本当に申し訳なく思います。このような結果になり、私自身、非常に残念です。また近いうちに会えることを信じています。」というマッカートニーからのメッセージも公表された。

【JASRAC賞の「外国作品賞」を受賞】
 コンサート中止が伝えられる中、1968年に発売されたビートルズの『HEY JUDE』が、JASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)賞の「外国作品賞」を受賞した。

 JASRAC賞とは、前年度におけるJASRACの著作物使用料の分配額が多かった国内の上位3作品に「金賞」「銀賞」「銅賞」を、海外の著作権管理団体からの入金が最も多かった国内作品に「国際賞」を、分配額第1位の外国作品に「外国作品賞」を贈り、それぞれの著作者と音楽出版者の功績と栄誉を称え、顕彰するものである。

 なお同氏は、朝日新聞とのインタビュー(2013年)において、コンサートで歌ううえで「気に入ってる曲」に、『HEY JUDE』をあげていた。

【世界ツアーは続行】
 ツアー主催者によると、マッカートニーの世界ツアーは今のところ続行されるという。今後予定されているアメリカツアーは、6月14日のテキサス州ラボック公演から始まり、8月13日のサンフランシスコ、キャンドルスティック・パークで行われる最終公演まで続く。

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Text by NewSphere 編集部