足湯列車、新島バーベキュー…隠れた日本旅行の魅力を海外メディア報道
日本旅行というと、桜、すし、しか思い浮かばない外国人もいるようだが、実はもっと素晴らしい観光スポットが数多くある。海外メディアはそのような観光スポットとお得な日本旅行の楽しみ方を紹介している。
【日本旅行お勧めスポット(英メトロ紙)】
英メトロ紙は、「知られていない日本」という見出しの記事で日本の“裏観光スポット”を紹介している。同紙は、まず海にちなんだ観光スポットを取り上げている。首都東京から列車で1時間ほど行くと逗子、江の島海岸に到着、3時間も走ると新島に到着する。新島は多くのサーファーが集う場所で、6.5Kmにわたって続く白い砂浜が有名だ。
南国の亜熱帯気候の八重山諸島、竹富島もおすすめとのこと。人口わずか400人の竹富島の水牛車観光も紹介されている。
また、「温泉」も外国人には興味深い観光スポットのようだ。まず紹介されているのが愛媛県松山市の道後温泉である。道後温泉は日本で最も古い温泉で、今年は本館120周年を記念した芸術祭「道後オンセナート2014」が開幕した。期間中本館周辺で多彩なアートイベントが繰り広げられる。本館を霧状の水で包む「霧の彫刻」(芸術家の中谷芙二子さん演出)が、開幕に花を添えた様子が紹介されている。
さらにJR東日本が、山形新幹線で足湯列車「とれいゆ」の運行開始を発表したニュースが取り上げられている。足湯につかりながら、車窓の景色を楽しむことができるというコンセプトで、このような「温泉」にちなんだ観光は日本ならではのものなのだろう。山形新幹線に外国人観光客が増える日が近いかもしれない。
その他、7月最後の土曜日の隅田川の花火大会、日本の食文化を代表して「土用の丑の日」にちなんだウナギにまつわる浜松市のウナギ料理(懐石料理、ウナギアイス)も紹介されており、日本人も知らない話題もここで発見できる。
【日本旅行を2倍楽しむ方法(CNN)】
「11の超実用的な日本旅行のコツ」との見出しの米CNNの記事では、英メトロ紙とは異なる観点から述べている。ここでは、日本旅行を2倍楽しむための、数々の工夫が紹介され興味深い。
まず、利用空港については成田へは成田エクスプレス、国内の移動には羽田空港が便利であること、到着時に空港でワイヤレスルーター「ポケットWi-Fi」を借りると多くの端末が利用できると紹介している。
日本国内の移動については、リーズナブルに移動する方法として、本国出発前にJRパスを予約することを勧めている。JRパスがあれば、均一料金で利用することができ、大変にお得だということだ。ただしこれを利用するには入国時に「短期滞在」であることの証明をもらう必要があるとのことである。また短い距離の移動にはパスモ、スイカが便利だと紹介されている。しかし、これらは経験のある観光客の場合は可能だろうが、初めての観光客はどの程度利用できるのだろうか。CNNは「日本のタクシーは料金が高い」としているが、観光タクシーを利用したほうが楽しく過ごせる場合もあるのではないか。
最後に日本旅行で一番の難問はやはり言葉の問題らしい。これを解決するため、グーグルの翻訳アプリを勧めている。また、道に迷った場合を考慮して宿泊ホテルの住所を印刷して持ち歩くこともおすすめとのことだ。ATMに関しても海外のカードが利用できるATMは東京にも少なく、注意が必要とのことである。外国人観光客増加のためにもATMの整備が早急に望まれる。
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